ソフトB守護神・森 配置転換も 北九州のファン悲鳴…あぁ~9回まさかの逆転被弾で3敗目

[ 2022年4月17日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5-6楽天 ( 2022年4月16日    北九州 )

<ソ・楽>9回1死一塁、西川に右越え2ランを打たれガックリの森(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは16日、楽天に5―6で逆転負けし、開幕16戦でついに首位から陥落した。8回に上林誠知外野手(26)の適時打で勝ち越したが、1点リードの9回にクローザーの森唯斗投手(30)が西川に痛恨の逆転2ランを浴びた。森は今季3敗目となり、配置転換の可能性も浮上した。17日は9連勝中の鹿児島。得意の舞台で首位を奪い返す。

 北九州の熱気は一瞬で消え去った。1点リードの9回1死一塁。森が西川に痛恨の逆転2ランを浴びた。悲鳴の中、打球は右翼席に着弾。開幕から守ってきた首位の座をついに、楽天に明け渡した。

 「ツーシームが甘くなってしまった。申し訳ないとしか言えません」。マウンド上で唇を噛(か)んだ守護神。言葉を絞り出し、全ての責任を背負った。

 流れは最高だった。4―4の8回の攻撃。1死一、二塁から上林が一時勝ち越しの右翼線適時二塁打を放った。今季初の猛打賞もマークし「自信を持って打席に入ることができた。チャンスでは、積極的に打ちにいくことができている結果。受け身にならずに仕掛けていくことができている」。シーソーゲームの終盤でリードしボルテージは最高潮。しかし、最後に悪夢が待っていた。森はこの日の救援失敗で今季チーム4敗中、3敗目を喫した。6日のオリックス戦は延長10回に登板し2失点でチーム初黒星。12日のロッテ戦は同点の9回に2安打3失点でKOされているだけに「自分自身、もう後がない。やり返さないといけない」と危機感を抱いた。

 首脳陣の中では配置転換プランも浮上してきた。今季16試合中、11試合に守護神として起用してきた藤本監督は「9回をこっちが任せているわけだから仕方ない。本人も悩んでいるところがあるだろうから、話しながら進めていきたい」と話した。8回が主戦場のモイネロは8試合に登板し防御率1・29。主に7回を務める又吉、津森は8試合連続無失点中と絶好調だけに「その辺をもう一回、投手コーチも入れて話していきたい」と守護神の代役を視野に入れていく。

 開幕8連勝など快進撃で首位を走ってきた藤本監督は「野球って、こんなもんじゃない?人間がやることだから、全部がうまくいくわけじゃない」。目前の白星を取り逃した悔しさをにじませ、必死に前を向いた。(福井 亮太)

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