大阪桐蔭・西谷監督が甲子園通算60勝! 決勝で近江に昨夏のリベンジだ

[ 2022年3月30日 17:03 ]

第94回選抜高校野球大会第10日第2試合 準決勝   大阪桐蔭13─4国学院久我山 ( 2022年3月30日    甲子園 )

<国学院久我山・大阪桐蔭>8回、ベンチでナインに声をかける大阪桐蔭・西谷監督(撮影・北條 貴史)
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 第94回選抜高校野球大会第10日は30日、阪神甲子園球場で準決勝が行われた。第2試合では大阪桐蔭(大阪)が国学院久我山(東京)に13─4で勝ち、優勝した18年以来、4年ぶりの決勝進出を決めた。また、西谷浩一監督(52)は甲子園通算60勝の大台に到達した。

 準々決勝の市和歌山戦では6本塁打を含む18安打を放ち、17点を奪って大勝。それでも西谷監督には気がかりがあったという。「前の試合、ホームランが6本も出て、いいことだけど大振りにならないかと心配もありました」。しかし、それは杞憂に終わった。初回に3連打など4安打で3点を奪えば、3回には6本のヒットを固めて5点を追加。教え子には自分たちで考え、しっかりと実行する力があったのだ。西谷監督は「1回からコンパクトに振ってくれました。私の方から話をする前に、キャプテンの方が“原点に返ってセンター返し”という話をしてましたので、自分たちでやってくれたと思います」と目尻を下げた。

 準々決勝では「KKコンビ」を擁した84年PL学園に並ぶ選抜最多タイ1試合6本塁打などで記録的大勝。準決勝では選抜初勝利から快進撃を続けていた国学院久我山を圧倒した。最後の一戦、決勝の相手は近江。実は昨夏の2回戦、4-6で敗れた忘れられないライバルだ。「昨年の夏、悔しい思いをして、そこからこのチームはスタートしましたので、秋、春と大きな山を登ってきて、最後に春の山、登り切りたいと思います。近江高校さんとやらせていただけることに感謝して頑張りたいと思います」と西谷監督。そう前を向いて、4年ぶり4回目の頂点を見据えた。

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