日本ハム・谷口 “ベビーフェース”に反骨心 「僕の中で凄くいい材料になった」

[ 2021年12月30日 05:30 ]

惜別球人2021~パ・リーグ編

日本ハムの谷口雄也
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 プロ生活のスタートは「女優の剛力彩芽似のベビーフェース」などという決まり文句がついて回った。当然「本業は野球選手。もどかしさはあった」と谷口は振り返る。それでも目立ってナンボの世界。「まず野球以外で持ち上げられたので、何とかギャップを取り戻さないと、という戦い。(周囲も)“野球、頑張れよ”と言ってくれて、反骨心も生まれた。僕の中で凄くいい材料になった」と自身を奮い立たせた。

 11年間の日本ハムでのプロ生活はうまくいかないことが大半。16年は自己最多の83試合に出場し「一番の思い出」という日本一に貢献した。だが、翌17年に右膝前十字じん帯手術。以降は代打中心だった。

 常に刺激となったのは、同じ10年ドラフト入団の西川の存在だった。同期入団6人のうち、高卒は西川と2人だけ。西川の背中を追いかけ「離されないように何とかしがみつきながらやってきた」という。

 今後は新球場を保有・運営するファイターズスポーツ&エンターテイメントの職員として野球の普及活動などに取り組む。「自分が素直になればどんどん吸収できるのが野球」。仲間、ファンから愛された背番号4は、自身の経験を還元し、人から愛される選手を育てていく。(東尾 洋樹)

 ◇谷口 雄也(たにぐち・ゆうや)1992年(平4)6月1日生まれ、三重県出身の29歳。愛工大名電時代は甲子園出場経験なし。10年ドラフト5位で日本ハムに入団し、2年目の12年にプロ初出場を果たした。18年オフに背番号が64から4に変更。1メートル82、90キロ。右投げ左打ち。

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2021年12月30日のニュース