日本一の誓い!!阪神・佐藤輝 頂上決戦に刺激「来年はあそこに行けるように」秋季強化練習打ち上げ

[ 2021年11月29日 05:30 ]

打撃練習でバットを見つめる佐藤輝(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・佐藤輝明内野手(22)が28日、鳴尾浜球場で若手中心に行われていた秋季強化練習を打ち上げ、改めて来季の日本一奪取を誓った。ヤクルトの優勝で幕を閉じた日本シリーズの激闘に刺激を受け、「来年はあそこに行けるように。日本一を目指してやっていきたい」と力強く決意表明。今季対戦打率・148と苦しめられたヤクルト投手陣を攻略すべく、オフも左膝のリハビリと並行しながら鳴尾浜を拠点にトレーニングに励み、打棒強化を推進する。 

 激闘の頂上決戦をテレビの画面越しに見届け、悲願への思いをさらに強くした。大先輩・糸井の解説者デビューについて「ちょっと声がちっちゃかったですね」と笑った和製大砲。日本S再出場を誓った“超人”に呼応するかのように、来季の日本一奪取を誓った。

 「来年はあそこに行けるようにということですかね。頑張って日本一を目指してやっていきたいと思います」

 熱く決意表明した。リーグ優勝を逃したチーム、そして佐藤輝個人にとっても来季は雪辱を期すシーズン。最大の障壁となるのはやはりヤクルトだろう。

 「(苦手だった投手は)特に誰というのはないですね。全員、出てくるピッチャーがよかったので。(野手を含めて)いい選手ばっかりなんで、そろっていたということなんじゃないですかね」

 今季ヤクルト戦はカード別打率・148、3本塁打、9打点。開幕戦ではチームの21年初得点をプロ初打点で刻む犠飛を放ち、2戦目でも田口からバックスクリーンにプロ1号弾など出足こそ完璧だった。だが…トータルで見ると燕投手陣の前に苦戦をしいられた。

 「セ・リーグで一番よかったから優勝したと思いますけど、来年はそれを打ち崩せるように。僕自身もそうですし、全体としてやって、勝てたらいい」

 強力投手陣攻略が、頂点への至近ルート。そのために輝のバットは欠かせない。今春のオープン戦後に「ある程度、(攻め方の)答えは出たんじゃないですか」と不敵に笑った敵将・高津監督の眉間に、来季は深いしわを刻みつけてみせる。

 この日で若手中心に行われていた強化練習を打ち上げた。左膝痛で秋季練習から別メニュー調整も、リハビリと並行して藤井康1、2軍巡回打撃コーチから「4スタンス理論」に基づく指導を受け、打棒強化に励む。

 「2人で話をしながらやっています。全体的にもっと全身を使って振ろうと言われている。その中でいろいろ(打撃の構えも)変わってきている。一つ一つ考えながらやっていきたい」。オフも引き続き、鳴尾浜を拠点にトレーニングに励む予定。「キャンプに全力でいけるようにやっていく予定です」。戦いは、もう始まっている。(阪井 日向)

 《大掃除では室内担当》秋季練習“第5クール”に位置づけられた強化練習を打ち上げたこの日、鳴尾浜でも球場施設などの大掃除が行われた。佐藤輝は「僕は室内(担当)です。2回目ですよ」と苦笑しながら、24日の甲子園球場に続いての清掃活動に精を出した。平田2軍監督ら首脳陣に加え、藤浪や伊藤将ら鳴尾浜で課題に向き合った投手陣も精力的に球団施設の美化に取り組んだ。

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