ソフトバンク・藤本監督珍公約 自慢の口ひげ「日本一ならそりますよ」ポイントゲッターの出現も熱望

[ 2021年11月14日 05:30 ]

日本一奪回を目指すソフトバンク・藤本監督
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 出てこいポイントゲッター!宮崎秋季キャンプが休日となった13日、ソフトバンク・藤本博史監督(58)がオンラインで報道陣に対応。15日から得点圏に走者を置いたケース打撃を実施すること明らかにした。日本一奪回で自慢の口ひげをそる公約も掲げた新指揮官が、あと1点に泣いた今季の弱点を克服する。

 Bクラス転落の要因をナインに実感させなければ常勝復活はない。藤本監督は、当初予定になかった実戦形式のメニューを第3クールの15日から取り入れることを明かした。

 「今年、1年間を見てきた限りでは(点を)取れる時に取れなかったことが一番(の課題)。しっかり点を取れる野球を考えている。1発で仕留められように」

 今季、100試合以上に出場した柳田、栗原、中村晃ら主力組の得点圏打率は軒並み3割以下。チーム得点564はリーグ2位、失点493はリーグ最小。それでもBクラスに沈んだ原因の一つは、1点差試合で8勝19敗と大きく負け越したことにある。「あと1本」は大きなテーマだ。

 実戦形式では結果が付きもの。「チャンスに強いバッターは頭の中で考えています」と復活が期待される上林、右の大砲候補として開花を予感させる真砂、リチャードの快音に期待した。また、左右の代打の切り札だった長谷川、川島が来季はいない。「そこに入ってもらう選手も右打者3人、左打者3人を考えています。このメンバーもレギュラーを狙うので、若い選手が入るか、ベテランが入るかは競争になってくる」と若鷹の猛アピールを心待ちにした。

 ライバルから盗めるものは盗む。前日12日のオリックスの攻撃に指揮官は着目した。9回無死一、二塁からバスターで日本シリーズ進出を決めた一打について「守備が動くことが分かっていてバスターに切り替えるのは勇気のいる決断。攻撃的な作戦だと思うし、凄く参考になりました」と感心。秋季キャンプではエンドラン、バスターなどの練習で凡ミスが目立つ。大舞台で奇襲を決めるライバルにならい、接戦を勝ち切る野球をつくる。

 珍公約も掲げた。日本一になったら自慢の口ひげをそることを宣言。ひげは視力が低下した祖父がすぐに自身を見つけられるようにした目印だったが、「(日本一は)最高峰ですからね。そこまでいったらそりますよ。若くなりますよ」と笑顔。「それで盛り上がったら最高ですね」とトレードマークを捨てる覚悟だ。 (福井 亮太)

 《来季の先発候補言及》藤本監督が来季の先発候補について言及した。千賀と残留交渉中のマルティネスは開幕ローテーションに入る見込みだが、新たに田中、杉山、奥村、板東、大関らの新候補を挙げた。「10人くらい候補をつくってもらいたい。当然、競争になっていく。(田中)正義には一番期待していますね」と話した。ここまで野手を中心に指導。「四球を少なくするのがテーマ」と14日から始まる第3クールでは投手陣にも目を光らせる。 

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2021年11月14日のニュース