阪神など3球団と面談したドラ1候補の市和歌山・小園 虎のエース西勇が手本「2桁勝利できる投手に」

[ 2021年9月17日 05:30 ]

プロを目指す市和歌山・松川(左)と小園(撮影・平嶋 理子)
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 今秋ドラフト1位候補の市和歌山・小園健太投手(18)が16日、和歌山市の同校グラウンドで阪神など3球団と面談。大阪出身の152キロ右腕はセ・リーグ首位に立つ猛虎について「地元ですし、小さい頃からテレビで見ている球団」と印象を語った。

 阪神には参考にする投手もいる。「西勇輝投手の試合は見ています。マウンドさばきや立ち方、表情など、自分には足りないところだと思います」。10日に通算100勝を挙げた虎のエースは「金の卵」にとっても生きた教材。もし入団することになれば、心強い存在となる。今春選抜では1回戦の県岐阜商戦で完封勝利を飾るなど甲子園のマウンドも経験。「すごく投げやすい球場でした」と好感触をつかんでいる。

 すでに全12球団から調査書が届いており、この日で8球団との面談が終了。予定していない球団もあり、1位指名が確実視される10月11日のドラフト会議に向け、気持ちが徐々に高まりつつある中で「毎日すごく緊張してドキドキする日々を過ごしている。(ドラフトが)早く来てほしい」と率直な心境も吐露した。

 「先発投手としてローテーションに入って2桁勝利できる投手になりたい」。世代No・1投手が新たなスタートを切るまで、あと少しだ。(北野 将市)

 ◇小園 健太(こぞの・けんた)2003年(平15)4月9日生まれ、大阪府貝塚市出身の18歳。中央小1年から「R.I.C.A.」で野球を始め、中学時代は貝塚ヤングでプレーし3年時に全国大会優勝。市和歌山では1年春からベンチ入りし2年秋からエース。今春選抜に出場。1メートル84、86キロ。右投げ右打ち。

 《松川は梅野を参考に》小園とバッテリーを組んだ、今秋ドラフト上位候補で高校通算43本塁打の強打の捕手・松川虎生(こう)も3球団との面談に臨んだ。「どこの球団もすごくいい印象でした」と笑顔。名前の「虎生」は阪神がリーグ優勝した03年に生まれたことに由来し、阪神ファンの祖父が付けた。自身は特定の球団ファンはないが、阪神・梅野は普段から参考にしている選手の一人。「ストッピング、キャッチングを見て学ぶことがたくさんある」と話した。

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