日本ハム 今季最多12点で今季初4連勝!石井 4安打4打点 あと本塁打でサイクル

[ 2021年9月2日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム12―1オリックス ( 2021年9月1日    札幌D )

<日・オ>2回、先制の適時三塁打を放つ石井(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは1日のオリックス戦で今季最多タイの16安打、今季最多更新の12得点をマークして今季初の4連勝を飾った。石井一成内野手(27)が本塁打が出ればサイクル安打となる自己最多タイ4安打で自身初の4打点。浅間大基外野手(25)も3安打で自己最多4打点と爆発し、最下位に沈むチームが首位相手に堂々の戦いを演じた。

 このカードに限ればどっちが首位か分からない。前日は投手戦を制し、この日は16安打12得点の猛攻。投打がかみ合ってオリックスに連勝し、1分けを挟んで今季最多4連勝だ。石井はヒーローインタビューでチームの雰囲気を問われ「めちゃくちゃいいと思います」と明かした。

 9月は新米の季節。実家が米店の石井の打撃も実りを迎えようとしている。3試合連続安打と復調気配を見せて迎えた試合の2回2死一塁から右中間フェンス直撃の先制の適時三塁打を放ち「勢いづいた」とバットに火が付いた。3回に左前適時打、7回には右翼線適時二塁打とサイクル安打に王手をかけた。

 10―0の8回2死一、二塁では「(カウント)3―2からちょっと(本塁打を)狙ったけど無理でした」。打球が上がらず右前適時打となって悔しがったが、4本全てが適時打と猛攻を演出。石井は最大7点リードを追いつかれて8―8で引き分けた8月28日の西武戦では大量失点につながる失策を犯していただけに「悔しい思いがあった」と借りを返した。

 正遊撃手の座を争っていた平沼が西武へトレード移籍。「“お互い頑張ろう”と連絡をした。残った自分はレギュラーを目指してやることが使命」と改めて定位置獲りへの思いを強くした。8番の石井の活躍に、栗山監督も「(下位打線が打つかどうかが)各チームの差。毎年そこの差が大きい。(石井と浅間の左打者)2人が左投手をつかまえてくれると、いい形で先にいける」と称えた。

 石井に続いて打線を勢いづけたのが浅間だ。3回に3点三塁打を放つなど、3安打で4打点。前に打点を挙げたのは7月9日のロッテ戦までさかのぼるだけに「チャンスで打てていなかったので責任を感じていた。走者を還せてただただうれしかった」と安どの表情を浮かべた。

 栃木の実家で販売する「石井米」はファンの間では有名。1本目の適時打を放った際、ベンチで大田から「これで石井米が売れるぞ」と声を掛けられた石井は、試合後も「買ってください」と実家のPRも忘れなかった。最下位に沈むチームにはまだ12の借金がある。悔しさを秘める石井と浅間には、まだまだ借りを返す必要がある。(東尾 洋樹)

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