日本ハム　一塁・近藤、4番・王柏融も2戦連続1点差負け　栗山監督「一番勝ちやすい形でいくしか」

パ・リーグ   日本ハム2―3楽天 （ 2021年5月19日    楽天生命 ）

6回2死満塁、王の適時打で生還した西川を迎える栗山監督　（撮影・白鳥　佳樹）
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　日本ハムは打撃不振で2軍調整となった主砲・中田の不在を一塁・近藤、4番・王柏融（ワンボーロン）で埋めたが、2戦連続で楽天との1点差ゲームを落とした。試合後、栗山監督は「みんなでいろんなことをやる。試合で勝つためにやっているだけなので」と語った。

　近藤はプロ10年目で初めて一塁で起用された。入団時は捕手だったが、外野や三塁を器用にこなし、今回はチームの危機的状況で一塁を守った。試合前の練習では一塁で意欲的にノックを受けて準備し、指揮官は「選手がコロナでいなくなった時から“何でもやる。いろんな所をみんなでやるしかないよ”とみんなに伝えている」と明かした。その近藤が不慣れなポジションを無難にこなした。

　打線は5回まで無安打に抑えられたが、王柏融が意地を見せた。6回、西川のチーム初安打などで2死満塁となり、4番打者が右前へ2点適時打。「みんながつくってくれたチャンス。何とか点を取りたいという気持ちで打席に入った」。則本昂を攻略して1点差にまで詰め寄った。

　一歩届かず1分けを挟んで4連敗となり、今季最多の借金9に膨らんだ。栗山監督は「相手がどうやったら一番嫌がるか。一番勝ちやすい形でいくしかない」と苦境を乗り越えようと前を向いた。