広島・クロン 完璧32打席ぶり4号でトドメ!赤ヘル通算200本目のグランドスラム

[ 2021年5月20日 05:30 ]

セ・リーグ   広島10-2巨人 ( 2021年5月19日    東京D )

<巨・広(11)>6回1死満塁、左越え満塁本塁打を放つクロン。投手・井納(撮影・光山 貴大)
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 広島が演じた6回の猛攻。トドメはクロンだった。1死満塁で井納の初球フォークを左翼席へ。ウィーラーが一歩も動かず見送ったほど完璧な当たりで、昨年7月11日の中日戦以来となる1イニング9得点を豪快に決めた。

 「しっかりと、いいボールの捉え方ができた。得点圏にランナーがいるときに、やっと還すことできて良かった」

 3号まではすべてソロ。4月30日の阪神戦以来、32打席ぶりの4号で初めて走者を置いてアーチを描いた。満塁弾は4月3日のDeNA戦での坂倉に続く今季チーム2本目で、球団通算200本目の節目も飾った。

 得点圏打率・167で、得点圏では9打席ぶり4安打目。「感じは良くなっていたが、得点圏でなかなか結果が出なかった。あの場面は打てて良かった。これをきっかけにして、得点圏での打率、打点を増やしていきたい」。上昇を期し、両手に残った感触を大切に持ち帰った。

 6回は田中広も1死二、三塁から右翼フェンス直撃の二塁打。待望の今季初適時打が生まれ、「いい追加点になって良かった」とうなずいた。小園らが離脱し、前夜に4月21日のヤクルト戦以来の先発復帰。2試合続けて1番に座り、復調の兆しを示した。

 4番・鈴木誠も5月2本目の適時打を右翼へ運び、大量得点に寄与。打率リーグトップの菊池涼らを欠く中、4月27日のDeNA戦と並ぶ今季最多10得点を奪った。不振の堂林も4月6日のヤクルト戦以来のマルチ安打。緊急事態を逆用するかのように赤ヘル打線が目覚めた。

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2021年5月20日のニュース