阪神・矢野監督 日本一を神前で誓う「全員で日本一になるっていうところしかない」

[ 2021年3月4日 05:30 ]

西宮神社を参拝する阪神・矢野監督(右)
Photo By 代表撮影

 阪神の矢野燿大監督(52)が3日、藤原崇起オーナー兼社長(69)、谷本修球団本部長(56)らとともに必勝祈願のため兵庫県西宮市内の西宮神社を参拝した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため選手らは参拝を自粛。チームを代表した指揮官は改めてV奪回を誓った。

 「代表して行かせてもらっているんでね。チーム全体の思いを持って(必勝祈願を)やってきました。思いはね、もう全員で日本一になるっていうところしかない。それといいキャンプが送れたんで、ありがとうございました、ってことをね」

 すがすがしい表情からは今季にかける強い決意がうかがえた。商売の神様には今キャンプが無事に終わった感謝と悲願達成への思いを込め、手を合わせた。

 今春キャンプは数人の故障者は出たものの収穫は十分だった。「全体としては本当にチーム内のいい競争ができた」。100点満点に近いキャンプを終えたチームは甲子園で再始動。5日からはソフトバンクとのオープン戦も始まる。

 「去年もファンの方に来ていただくってことができなかった参拝になった。2回目ですけど寂しさもありました。でも甲子園に帰ってきて、参拝して、気持ちがすっきりしたと思います」

 3月26日の開幕戦まで残り1カ月を切った。ヤクルトと激突する2021年の初陣。開幕スタメンをかけたチーム内の競争が、さらに激化することは必至だ。「チームが強くなっていくというね。そういうものを僕自身が楽しみにしています」。16年ぶりリーグ優勝への期待を抱き、聖地で再スタートを切った。(山本 浩之)

 【3日の阪神・矢野監督語録】
 ▼西勇に安心 いつもと変わらずに投げていた。何か心配という形は見えなかった。ある程度メドは立ちそうなところには来ている。本人もホッとしているだろうし、チームにとっても大きい。中心になってもらう投手。ホッとしている。

 ▼甲子園で再スタート 久しぶりに甲子園でやってね。いい形で練習できているんでね。ここから、それぞれの競争に入っていくんでね。そういう中でのいい調整ができていると思います。

 ▼5日からオープン戦 実戦をやっていけばね。今までキャンプでもチーム全体で取り組んできた守備とか、持ち味である走塁とか、いろいろな部分で良いところとか悪いところが出てくると思いますけどね。僕たちはまだまだ成長の過程のチーム。そういうところでは良いところも、悪いところもプラスに変えて、さらにシーズンで成長していけるようなオープン戦にしていきたいです。

 ▼二遊間の競争が激化 山本も本当にショートの守備も心配ないと思う。他のショートはジョー(北條)は右やけど、セイヤ(木浪)は左やし。そういうところでは相手のピッチャーが変わったところで、いてくれるっていうのは大きい。

 ▼大山が一塁の練習 チームの編成上、こういうこともあり得るんでね。去年からもやっているように最後、守備固めで大山がファーストに入って、三塁に誰か入れるというのもあり得るんでね。結構、一塁ってサードよりも複雑だから簡単にできるポジションじゃない。経験のある選手となれば大山が一塁に行くとか、陽川がやるとかの方がチーム的にはスムーズ。そういうところでいろいろとやってもらえる方が、駒を一気に動かさなくていいんでね。

 ▼この時期にソフトバンクとの3連戦 もうちょっと進んでからやりたいけどな。これだけ力のあるチームだからさ。今度のメンバーがどうかはわからんけど。まだどこもちょっと試す時期やと思うし、調整という意味合いがまだまだ強いと思うし。でも良いところはマネをしたい。ソフトバンクのシートノックを見たら、やっぱりいいシートノックをするなというのもある。この時期にやれるというのはいいのもあるし、もう少し後でやりたいなというのもある。

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