レッドソックス番記者が沢村に期待 世界一に貢献した日本投手との共通項を探る

[ 2021年3月4日 05:45 ]

チームに合流したレッドソックスの沢村(共同)
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 大リーグ公式サイトのレッドソックス担当で、07、13、18年のワールドシリーズ制覇も取材したイアン・ブラウン記者が、チームに合流した沢村を、今季のプレーオフ進出へのキーマンに期待した。

 沢村獲得はレッドソックスにとって吉兆だ。07年には岡島、13年には上原、田沢。3人はブルペンから登板して、世界一達成に計り知れない非常に貴重な貢献をしてくれた。過去4年間、チームに日本人選手がいなくて寂しい思いをしたが、沢村が入ったことで、個人的にとても楽しみ。彼はブルペンで重要な役割を担う。

 特に思い出すのは岡島の活躍。07、08年と2年連続で60試合以上の登板と防御率2点台をマークした。相手打者は日本から来たばかりの彼を全く打てず、07年はオールスター戦にも出た。メジャーの打者は沢村のことを知らない。同じことが起こるような気がする。

 レッドソックスは昨季、地区最下位だったが、上原、田沢で世界一になった前年の12年も最下位。このオフは、野手では20年ドジャースの世界一メンバーであるE・ヘルナンデス、17年アストロズで世界一に貢献したゴンザレスと、経験豊富なユーティリティー選手を獲得した。投手では沢村以外に救援でオッタビノ、先発でリチャーズの両右腕を補強。今季の同東地区はヤンキース、ブルージェイズが強そうだが、レッドソックスはレイズに競り勝って3位に入り、85、86勝はできると思う。18年の優勝監督アレックス・コーラ氏が戻ったのも大きい。プレーオフに出る可能性は十分ある。

 現時点でクローザーは右腕バーンズ。しかし、絶対的な存在ではない。コーラ監督は打者の左右や相性などを考えて起用していくだろう。オッタビノ、沢村、若手左腕のD・ヘルナンデスを重要な局面で使うと思う。

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