日本ハム・宮西 貫禄オール直球で3者凡退 観戦の輝星にお手本示した

[ 2021年2月22日 05:30 ]

練習試合   日本ハム5―2中日 ( 2021年2月21日    名護 )

<日・中>6回に登板した宮西(撮影・高橋茂夫)
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 「宮西先生」が貫禄のお手本投球だ。日本ハムの“鉄腕”が中日戦の6回、今季実戦初登板。オール直球の3者凡退で、直球による打者の打ち取り方を実演してみせた。

 「球が速いに越したことないけど、直球でも(打者の)抑え方っていうのがある。少しでも参考になってほしいと思い、死ぬ気で直球で抑えました」

 プロ野球記録の通算393ホールドポイントを誇る不滅の35歳左腕が、そこまで熱い思いで教えたかった“生徒”は20歳の吉田。実は7日の紅白戦後、自身の生命線である直球に納得がいかない吉田から、直球についての考え方などを「どうしたらいいですか?」と聞かれた。言葉でも説明してきたが、見て感じて覚えるのが一番。そこで一塁ベンチの横で見た吉田のために直球だけで臨んだ。

 先頭の伊藤をカウント3―1から右飛に仕留め、遠藤は遊ゴロ、石川昂は二ゴロ。全て直球で打ち取った。「打者が足を上げるタイミングを察知しながら、タイミングのずらし方とか分かりやすくやってあげた」。ただ強い球を投げれば抑えられるわけではない。宮西ならではの実演だった。

 「輝星は勉強しようとしているし、気付いて引き出しを増やしてくれたら」。そんなベテランの思いは伝わっていた。吉田は「凄いです。直球だけで詰まらせたり、空振りさせたり。ああいうふうに抑えないと」とかみしめるように話した。

 後輩にお手本を示しながら、自身も順調な調整ぶり。今年も“鉄腕”は健在だ。(秋村 誠人)

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2021年2月22日のニュース