父はヤクルトスカウト、度会Jrが打撃でアピール ENEOSは二遊間戦国時代に突入

[ 2021年2月22日 13:53 ]

<練習試合 ENEOS・ハナマウイ>8回無死、右翼線を破る二塁打を放つENEOS・度会(撮影・木村 揚輔)
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 昨年の都市対抗で通算100勝を成し遂げたENEOSが21日、川崎市内でクラブチームのハナマウイとオープン戦を行い、2―2で引き分けた。途中出場で2打数1安打だった度会隆輝内野手(18)はヤクルトでスカウトを務める博文氏の次男。持ち味の広角に打ち分ける打撃を武器に二塁手で出場を狙うが、名門レギュラーの壁は高い。

 1メートル83の左打者が放った痛烈な打球がわずかに空いた一塁線を破った。1点を追う8回、先頭打者の度会は内角低めのチェンジアップを捉える二塁打でチャンスメーク「緩急を意識して打席に立ち、上手く対応することができた」。犠打で三塁に進むと、6番・岡部が放った左翼への飛球で本塁へ突入。気迫のヘッドスライディングで同点となる生還を果たした。

 途中出場で躍動した新人に大久保秀昭(51)監督は「頑張った。力強い打撃を見せてくれた」と評価。今年初の公式戦となるスポニチ大会(3月8日開幕、神宮など)での起用について「良い場面での代打や流れを変えたいタイミングでの使うこともある」と語った。

 大久保監督が「2年後に上の世界で」と期待を込める慶大から加入した瀬戸西純内野手(22)も遊撃のレギュラーを目指す。同試合では4打数無安打1失策と結果は出なかったが「捕球してから送球までのスムーズさを身につけたい。オープン戦で結果を出していきたい」と意気込む。

 ルーキー達が二遊間のポジションを狙うが、遊撃は昨年の都市対抗で本塁打を放った主将の川口凌内野手(24)、二塁は打撃が持ち味で主に3番を務める小豆沢誠内野手(25)ら高い壁がいる。チーム内の競争の激化を大久保監督は「控え選手のレベルアップがチーム力の向上につながる」と歓迎。

 「スポニチ大会で優勝すると“良いチーム力がついてきたな”と実感できる。良いスタートを切りたい」と指揮官。有望新人の加入で二遊間戦国時代に突入したENEOSの戦いに注目だ。

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