ソフトバンク 開幕投手は石川 8年目で初の大役、育成出身では2人目

[ 2021年2月20日 05:30 ]

笑顔で投内連係する石川(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの工藤公康監督(57)が19日、今季の開幕投手に石川柊太投手(29)を指名したことを明かした。千賀、東浜が調整遅れの中、石川はプロ8年目で初の大役を務めることになった。昨季11勝を挙げ、最多勝と勝率第1位のタイトルを獲得した右腕が、3月26日のロッテ戦で本拠地ペイペイドームのまっさらなマウンドに立つ。

 8年目で初の大役をつかんだ。前日18日だった。宮崎市内の宿舎ホテル。石川は工藤監督から呼ばれ、開幕投手に指名された。育成出身としては同僚の千賀以来となる史上2人目の栄誉だ。

 「部屋に呼ばれた時点では何か怒られるかと思った。胸の中で、そんなに開幕投手というところの実感が湧かなかったですけど、頑張りますということを伝えた」

 昨季は18試合に登板し、11勝3敗、防御率2・42をマーク。最多勝と勝率・786で勝率第1位の2冠に輝いた。開幕投手にふさわしい実績だ。「1試合1試合、常に責任を持っている。開幕戦だからといって、いつもより気持ちを高めるとかではない。やれることをやるだけという感じです」。普段と変わらない気持ちでマウンドに立ち、日頃の練習の成果を発揮する構えだ。

 開幕投手の候補だったエース千賀は両ふくらはぎのコンディション不良、昨季開幕投手の東浜は右肩の不調でリハビリ組での調整が続いている。石川は11日のシート打撃では6人の打者と対戦して3三振を奪うなど、順調な調整が続く。工藤監督は加えて開幕戦の相手ロッテとの相性を重視した。「開幕は対ロッテということもあるので、開幕投手は石川君。昨日、伝えました。キャンプの状態も評価して、満場一致で決めさせていただきました」。石川は昨季ロッテ戦2試合で1勝1敗、防御率2・77。13勝を挙げた18年にはロッテから4勝を挙げた実績がある。

 昨季はNPBの連盟特別表彰「スピードアップ賞」を無走者時の平均投球間隔8・8秒で初受賞した石川。持ち前のテンポのいい投球を開幕の舞台でも披露する。「軸としてやっていかないといけないという、責任がある。チームとしての1戦目が開幕なので、そこの重みは間違いなくあると思う」。リーグ連覇、5年連続日本一への船出を飾る。

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2021年2月20日のニュース