巨人育成の八百板が2度目支配下登録 俊足好打の左打者 楽天時代に続きチャンスつかんだ

[ 2021年2月16日 05:31 ]

沖縄へ移動するため宮崎空港に到着した八百板(撮影・木村 揚輔)
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 巨人が、育成選手の八百板卓丸外野手(24)を支配下登録することが15日、分かった。近く発表する。キャンプは2軍スタートも紅白戦2試合で猛打賞を含む計7打数4安打と結果を出し、12日に1軍昇格。この日、宮崎から2次キャンプ地の沖縄に移動した。

 俊足巧打の左打者。初日から仕上がりの良さを評価され、キャンプ2日目には「1日限定」で1軍練習に参加した。12日の1軍昇格までは再び2軍に戻ったが、原監督からは「彼の場合、もう1軍で戦う準備はできている」と期待されていた。

 手はマメだらけ。2軍では夜間練習を含めて毎日1000スイングし、痛みから今はテーピングなしではバットが振れない。1軍昇格後には「やってきたことが正しかったんだと思う。引き続き継続したい」と語っていた。継続。プロ入りから打撃手袋は右手しかはめていない。右利きの右投げ左打ちで「左手の感覚が鈍いと思う。手袋を着けているとインパクトの感覚が伝わりにくい」と最後に押し込む左手の感覚を強く意識するためだ。

 育成で入団した楽天でも3年目の17年に支配下に。18年に1軍デビューし、19年には登録名を「卓丸」に変更した。だが同年オフに戦力外を告げられ、巨人に育成で入団した。主砲の岡本和と同学年の24歳。昨季は2軍でレギュラーを張り、イースタン・リーグ5位の打率・313、8本塁打をマークした。

 戦力外からはい上がり、2度目の育成からの支配下登録。沖縄入り前には「とにかく結果を出し続けないと競争に勝てない」と、実戦でアピールを続ける覚悟を口にしていた。

 ≪第1号はオビスポ≫育成から2度以上支配下に昇格した選手の第1号は07年と08年に巨人で昇格したオビスポ。異なる2球団で支配下に登録されたのも由規(ヤ、楽)らの例があり、巨人を含む2球団だと、ウーゴ(ヤ、巨)、アブレイユ(西、巨)がいる。

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