広島ドラ1・栗林 プロ元年に書き初めで決意「しっかりと戦って、挑戦していきたい」

[ 2021年1月6日 05:30 ]

書き初めで2021年の抱負を「戦」、学生時代を「会」、社会人時代を「伸」、将来目指すものを「愛」とそれぞれ漢字一文字で表現した栗林(撮影・坂田 高浩)
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 広島のドラフト1位・栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)が本紙の新年企画として書き初めに挑戦。プロ元年となる2021年の漢字一字を「戦」とし、即戦力として1年目から挑戦する覚悟をしたためた。加えて、アマチュア時代から将来の目標までを漢字一字で示し、語った。

 書は心を表す――。ならば、迷いなく筆を進めた栗林は相当な覚悟を決めている。今年の漢字を「戦」と即答し力強く書ききった。

 「プロ野球選手として自分一人で戦わないといけない。活躍しないと評価されない世界。1年目からしっかりと戦って、挑戦していきたい」

 時代が平成に変わった1989年のドラフト1位が現監督の佐々岡真司(当時NTT中国)。1年目から13勝17セーブと期待に応えた。平成から令和に移り、同様の活躍を期待される。「指名あいさつのときに“社会人出身で活躍した投手は佐々岡監督以来いない”と伝えられた。プレッシャーはすごく大きい」。それでも、出身の愛知県以外で生活したことがない不安、ドラフト1位の重圧と戦う準備はできている。

 「自分が知らない広島に行く不安、怖さはあります。でも自分が決めた道。やるしかないという思い」

 愛知黎明―名城大と進んだ学生時代を「会」と回顧。「出会いに感謝です。大学で山内さんが投手コーチとして来てくれたりとか、多くの出会いに支えられてここまで成長できた」。山内壮馬氏は07年ドラフト1位で中日に入団し通算17勝した名城大OB。2年時に投手コーチに就任して受けた指導がプロ入りを意識するきっかけとなった。4年時のドラフトで指名漏れしたときも「もう一度プロを目指せるチャンスはある」と励まされた。

 トヨタ自動車で社会人No・1右腕にまで評価を上げた2年間を「伸」と表現した。「人生の中で一番伸び幅がありました。自分のためではなく周りのために野球をやるようになった。人間的に成長できました」。

 広島ではファンに喜んでもらうために投げると決めている。「ファンあってのプロ野球。たくさんの人に愛されて引退できるような選手になりたいです」。将来の目標を「愛」としたためた。最後まで筆に迷いはなかった。(河合 洋介)

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