広島、秋季練習打ち上げ 佐々岡監督「今年の反省を踏まえ、充実していた」

[ 2020年11月28日 05:30 ]

打撃練習中に野間(左)と談笑する佐々岡監督(中央)(撮影・河合 洋介)
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 広島は27日、マツダスタジアムでの秋季練習を打ち上げた。鈴木誠ら主力が不参加だった中、野間、坂倉らは計10日間で逆方向への打撃を徹底。2ストライクからの打撃や進塁打を想定した練習について佐々岡監督は「今年の反省を踏まえ、充実していた。継続してほしい」と短期間での成長に目を細めた。

 逆方向への打撃について朝山打撃コーチは「三振する確率は減るし、ボール球にも手が止まる。いいことが結構ある」と説明。「初日より今日の方が断然いい。春は誠也を筆頭としたレギュラー陣にも継続させて、“カープは粘れるぞ”というところを見せたい」と来春キャンプでは主力にも同様の課題を与える方針を打ち出した。

 つなぐ打撃の効果を選手たちも実感。磯村は「右に打つ技術は大事。困ったときに何とかなる」とうなずき、高橋大は「逆方向の打撃ができるかどうかはオフに懸かっている」と意気込んだ。
 さらに河田ヘッドコーチは犠打を多用する腹案を明かした。特に上本、三好には「球を殺そうと意識しすぎなくていい」とオフ期間に技術を磨くように指示。「2月からでも十分に間に合う」と来春は犠打練習に多くの時間を割くことになりそうだ。

 今季523得点はリーグ2位。ただし、1点差試合は9勝13敗で競り負けた。同ヘッドは「犠打、エンドランが全然できないでは勝てない。僕が一番やらなきゃいけないのは、つながりの部分だと思っている」と強調。「つなぎの攻撃」へ準備を進めた秋となった。(河合 洋介)

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2020年11月28日のニュース