阪神・近本 2年連続盗塁王 史上初!新人から連続30盗塁以上で決めた

[ 2020年11月15日 05:30 ]

盗塁を決める阪神の近本
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 セ・リーグの全日程が14日に終了し、各部門のタイトルが確定。阪神の近本が、2年連続の盗塁王を獲得した。新人から連続30盗塁以上で、タイトル獲得はドラフト制以降では史上初の快挙。チームで唯一、全試合出場を果たした若きリードオフマンが勲章を手にした。

 「2年連続盗塁王というのはオフの時から思っていたので。タイトルを取れたという部分では良かったのかなと思います」

 2年目の今季は開幕直後の打撃不振で序盤は数を伸ばせなかったものの、復調とともに量産してきた。特にシーズン中盤以降、9月からの2カ月は13盗塁をマークし、失敗は1度だけ。終わってみれば、31盗塁で2位の巨人・増田大に8個差をつける独走だった。

 シーズン通しても今季は失敗を一桁の8に止め、成功率79・5%と、昨年の70・6%から大きく向上。それでも、本人の自己評価は満点には及ばなかった。「成功率、成功率とよく言われる。本当に大事だと思うんですけど。でも、昨年のような常に走ってくるという印象は与えられなかった。もう少し来年、どういう風にやっていくかというのを考えてやっていきたい」

 充実感よりも、さらなる進化への意欲を燃やした。タイトルホルダーとして、昨年以上にバッテリーのマークも強かったことは事実でも「自分の問題。コンディションだったり、そういうところでスタートを切れなかったり」と分析。裏を返せば、まだ“伸びしろ”を秘めている。

 「特に数というこだわりはなかったんで。走って欲しいところで走るという方が僕の中では大きいのかなと」。「数」よりも「質」にこだわり、高みを目指す。(遠藤 礼)

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2020年11月15日のニュース