岐阜第一の来秋ドラフト候補・阪口 4番投手で1安打&3失点敗戦 3位決定戦へ「投げるつもり」

[ 2020年9月19日 18:28 ]

第73回秋季岐阜県高等学校野球大会準決勝   岐阜第一1―4大垣商 ( 2020年9月19日    長良川 )

<岐阜第一・大垣商>4回1死、二塁内野安打を放つ岐阜第一・阪口
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 持ち味を出し切ることはできなかった。来秋ドラフト候補の阪口楽(うた=2年)が「4番投手」で出場し、4打数1安打。先発マウンドも務めたが、2―1の9回1死二塁で降板。2番手が適時三塁打を浴びると再登板し、結果的に9回を投げたが、8安打3失点と本来のデキからはほど遠かった。

 1メートル87、90キロの体格から繰り出す高校通算14本塁打のパワーと、柔らかなバットコントロールを併せ持つ。剛柔兼備の左打者は相手軟投派左腕の「術」に苦しんだ。2回無死からの第1打席はタイミングを外されての投直。4回1死からは二塁内野安打を放つも、打球の勢いは鈍かった。「自分の間で打てなかった。相手のペースに合わせてしまった。思っていた以上に遅かった」。130キロに満たない直球、100キロを切るカーブなど、緩急に最後まで手こずった。

 ネット裏では阪神、DeNA、オリックスのスカウトが視察。阪神・熊野輝光スカウトは「打球を飛ばせる上に、柔らかさがある。一冬超えて、もう一回り体が大きくなれば、もっとすごくなる」と評価し、DeNA中川大志スカウトも「体が大きいのに柔らかい。投球にも変なクセがない」と認める。投手としても自己最速142キロと伸びしろ十分だが、打者としての素質にスカウト陣の目はクギ付けだった。

 秋季東海大会出場をかけ、20日の中京との3位決定戦に臨む。「打ち勝てるようにしたい。明日も投げるつもりです」。スケール感十分の大砲が、なりふり構わず出場権をもぎ取りに行く。

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