オリックス・山岡「やっと勝てた」 パ開幕投手では最遅の1勝目 ダルからもらったサプリも愛飲

[ 2020年9月19日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス8-2西武 ( 2020年9月18日    京セラドーム )

<オ・西(16)>勝利投手となり、お立ち台でモヤ(左)とポーズを決める山岡(撮影・坂田 高浩)
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 開幕投手を務めた6月19日の楽天戦から3カ月。オリックス・山岡が、やっと、でも控えめに笑った。昨季、最高勝率のタイトルを獲得した右腕が、今季初白星をようやく、つかんだ瞬間だった。

 「やっと勝てたって感じ。(状態が)良くなくて。野手の方に感謝しながら。ブルペンから浮いていて、どう抑えようかと思っていた。(若月)健矢がうまくリードしてくれたので、我慢につながったのかなと思います」

 白星は昨年9月27日の日本ハム戦以来357日ぶりで、試合前まで今季リーグ開幕投手で唯一の未勝利だった事実が苦悩の色を物語る。本来150キロを連発する直球は最速146キロに止まり、3回に金子に2ランを浴びたのも、その直球。それでも、縦と横のカットボールを投げ分けて6回2失点に、まとめるのがエースだった。

 6月26日のロッテ戦で左脇腹痛で3球降板。長期離脱した期間で最善を尽くした。テレビやネットでチームの試合速報を欠かさずチェックする一方で、高気圧酸素治療や、はり治療も実施。公私で慕うカブス・ダルビッシュにも連絡を取り、「(ドリンクタイプの)サプリメント一式をもらいました」。筋肉を合成促進する必須アミノ酸「EAA」で、この日もイニング間に愛飲してマウンドに上がり結果を示した。

 「帰ってくるのが遅かったし、迷惑をかけた。(故障で得たものは)ないです。今年から来年にかけて、そのことを思いながら」。悔しさを胸に刻み、背番号19が再スタートを切った。(湯澤 涼)

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