阪神・秋山、役割きっちり5回零封「攻めるという気持ちは常に持って」

[ 2020年8月17日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2-2広島 ( 2020年8月16日    京セラD )

<神・広(11)>初回無死満塁、秋山は堂林を空振り三振に仕留めガッツポーズ(撮影・後藤 大輝)
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 阪神・秋山は味方のミスにも動じず、役割をきっちりと果たした。カード勝ち越し、そして、5連勝をかけたマウンド。5回で降りるのがもったいない内容だった。

 「攻めるという気持ちは常に持って投げることができました」
 ヤマ場はいきなり初回に訪れた。1死一塁から長野を打ち取った二ゴロを今季初先発の熊谷が二塁へ悪送球。併殺でチェンジとなる局面が一転し、さらに鈴木誠の中前打で満塁の窮地を背負った。

 松山の浅い左飛はサンズの好捕にも助けられ、同世代の堂林に対してはフルカウントから外角への139キロ直球で空振り三振に仕留めた。右手の拳を握りしめて渾身(こんしん)のガッツポーズ。チーム、そして熊谷を救った。

 「ああいうところを抑えて助け合うことが大切だと思いますし、それが野球だと思うので、あの場面を抑えることができて良かったです」

 2回以降は2安打を許しただけ。時折、無走者でもセットポジションからの投球を織り交ぜ、力のある直球にカットボールやフォーク、カーブなどの変化球のコンビネーションで広島打線を手玉に取った。5回82球で無失点。余力も感じさせる状態ながら、5回に回った打席で代打を送られた。5勝目は消えても、先発投手としての責任感、そして、仲間を思う心意気が頼もしい。(阪井 日向)

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