【球界にメッセージ】中畑清氏 球児救済へ今こそプロとアマの壁を完全に取っ払おう

[ 2020年5月25日 06:30 ]

中畑清氏
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 夏の甲子園大会中止決定を受けて阪神の谷本修球団本部長が言ってくれたよ。「せっかくの聖地なんで、可能な限り有効活用したいとは思っています」。アマチュア側から要請があれば、球児のために甲子園をお貸ししますよってわけだ。

 野球という団体競技の原点は人づくり。甲子園はどれほど貢献してきたか。その存在のおかげで横道にそれることなく、秩序を学んで社会に出た人間は山ほどいる。甲子園は特別なんだ。

 春に続いてその聖地への道を閉ざされた3年生を何とか救済できないか。私は秋の甲子園大会開催を提案してるけど、どんな形でもいい。甲子園と一体の阪神球団が協力してくれるってんだから、何かできるはずだ。

 今こそプロとアマの壁を完全に取っ払ってさ。一つになって知恵を出し合おうよ。沖縄や秋田、佐賀など数県が代替大会の開催を決めている。その動きが全国に広がって、その先に…。決して無理じゃない。(本紙評論家)

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