球児 ドラ6・小川に下克上指令「尊敬してたら俺に勝てない」

[ 2020年3月19日 05:30 ]

<阪神1軍練習>キャッチボールで調整する藤川(撮影・後藤 大輝)
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 阪神の藤川がドラフト6位・小川(東海大九州)に下克上指令を下した。この日、初めてキャッチボールを行うと、練習後には厳しくも温かいエールを送った。

 「尊敬してたら(俺に)勝てない。自分も現役で長くいられないだろうから、キャッチボールで(小川が)何か気づくかもしれないし、その可能性があると思ってね…」

 きっかけは、偶然の産物だった。ともにキャッチボール相手が不在。すると、金村投手コーチが「球児とやったら」と間を取り合った。普段の藤川は裏方や投手コーチなどとペアを組むことが多く、新人が相手を務めることは異例。約10分間にわたりキャッチボールを行うと、その後は投球技術についてアドバイスを授けた。

 「(技術はまだ)1年目だね。これから、これから」

 そう語ったベテラン右腕は次回、20日からの2軍練習試合・中日戦(ナゴヤ)で登板する見込み。ブルペンで投球練習を行い、準備を進めた。

 一方の小川にとっては、まさに“最幸”の時間だった。プロ入り前から憧れる存在が、他ならぬ球児。新人らしく「びっくりした」と初々しい感想を漏らすと、その高い技術に驚きの声を挙げた。

 「球児さんはワンバウンドするようなボールも伸びてきてすごかった。いろいろ聞いて吸収して、自分も(球児さんを)超えられればいいなと思う」

 オープン戦終盤に1軍へ合流し、2試合連続無失点。開幕1軍への猛アピールを続けるルーキー右腕は新たなモチベーションを手に、明日20日からのヤクルト戦へと向かう。(長谷川 凡記)

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