ソフトB リチャードには夢一杯 ファンは「リチャー丼」で腹一杯

[ 2020年3月19日 09:30 ]

ソフトバンク・リチャード
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 ペイペイドームにて新たに食べられる「おすすめ選手メニュー」は、ボリューミーな「リチャー丼」で、どうか―。勝手に名付けて、妄想しているが3月16日に育成3年目で支配下選手契約を結んだリチャード内野手(20)のことだ。189センチ、112キロの肉厚わがままボディーでオープン戦2本塁打を含む実戦17試合で5本塁打。何より長打が好物の新大砲候補は見た目通り、よく食べるらしい。

 今季から登録名を「砂川リチャード」から「リチャード」に変更。沖縄出身で父が米国人で母は日本人。兄はマリナーズからドラフト指名を受け、マイナーリーグでプレー中の投手だ。その兄の食事をつまみ食いしていたのが二男坊、リチャード。「中学生くらいから、とにかく何でも速く、かなり食べていた」と母・あけみさんは振り返る。食卓を彩ったチーズハンバーグ、タコライス、サータアンダギーが大好き。初のA組(1軍)帯同した今キャンプのオフ前夜には「焼き肉を食べたあとに(宮崎で有名な)辛麺(からめん)も食べました」と笑っていた。

 調味料も欲したのか、15日の広島とのオープン戦(マツダ)ではドラフト1位右腕の森下(明大)から左中間最深部の「キューピーマヨネーズ」と書かれた広告へ飛び込むソロ本塁打でプロ初被弾を浴びせた。「工藤監督が試合前に“キューピーまで飛ばせー”と言っていたので」と照れたが、初球の147キロ直球にカブリ付く、脂の乗った打球だった。

 マヨネーズ仕立てで、チーズも必要、肉は多め、濃い味、かと言って胃もたれしない、そう快なアーチのような、珠玉の丼ものか。値段は、以前の3ケタ背番「127」から1270円が妥当、新背番号「52」から520円は、安すぎる。ただ、リチャードを観戦しながら食べるファンは腹一杯、そのリチャードはまだまだ夢一杯だ。
(記者コラム・井上 満夫)

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