楽天守護神候補・シャギワ 150キロ速球&切れ味鋭いスライダーで3人斬り!他球団も警戒

[ 2020年2月21日 05:30 ]

練習試合   楽天1―9阪神 ( 2020年2月20日    宜野座 )

<神・楽>1イニングを投げ無失点のシャギワ(撮影・大森 寛明)
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 楽天の新助っ人がベールを脱いだ。シャギワが宜野座で行われた阪神との練習試合で実戦初登板に臨み、8回から5番手でマウンドへ。先頭の陽川には全て直球で勝負し、3球目の内角150キロの速球で完全に詰まらせて、左飛に打ち取った。

 ウイニングショットも光った。2人目の大山と続く江越は、2ストライクに追い込んでから外角へのスライダーでともに空振り三振を奪った。1イニングで13球を投げ、無安打無失点。直球は7球のうち6球が150キロ超えで、最速は152キロを計測し「試合で投げられて楽しかったよ。日本のファンが歌いながら試合を盛り上げていて面白いね。良いスタートを切れた」と笑った。

 スリークオーターから最速158キロの直球を投げ込む剛腕で、速球だけでなくスライダーの切れも抜群だ。捕手の太田は「スライダーとカットボールの間ぐらいの変化」と表現。球速は130キロ台後半で、途中まで直球の軌道で打者の手元で鋭く曲がる。視察したオリックス・川畑泰博スコアラーが「角度がある。あのスライダーはてこずりそう」と言えば、ソフトバンク・竹口昭憲スコアラーも「横から来るので、右打者にとってはいやらしい球」と警戒を強めた。

 森原や2年目・ブセニッツとともに守護神候補に名前が挙がる助っ人右腕の力投。伊藤投手チーフコーチは「高いレベルで競争してくれているので楽しみ」と大きく期待する。

 趣味はギター演奏で好きな食べ物はラーメン。米人気俳優のキアヌ・リーブス似のイケメン右腕は「自分がやるべきことはアウトを取ること。今のところ順調だよ」と爽やかに笑った。 (重光 晋太郎)

 ◆J・T・シャギワ 1990年12月3日生まれ、米ルイジアナ州出身の29歳。ライス大から12年ドラフト2巡目(全体72位)でツインズ入団。16年にメジャーデビューし18年にドジャース移籍。昨季は21試合に登板し1勝0敗、防御率6.33。メジャー通算成績は85試合で4勝5敗、防御率4.58。マイナーでは139試合に登板した。1メートル90、90キロ。右投げ右打ち。

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