広島・誠也 3冠打法だ!「あまり力を入れず」も圧巻4連発含む10発

[ 2020年2月2日 05:30 ]

宮崎・日南キャンプ ( 2020年2月1日 )

ランチ特打で快音を響かせるる鈴木誠
Photo By 代表撮影

 打球は快音を発し、面白いように飛んで行った。キャンプ初日、天福球場でのランチ時間を利用した広島・鈴木誠の打撃練習。69スイングで4連発を含めて柵越え10本。圧巻だった。

 「屋外で打つのは久々だし、ユニホームを着て初日からガンガンやるとケガのリスクもあるので、あまり力を入れずにゆっくりやった。崩れずに打てたのはよかったです」

 1年前のランチ特打は75スイングで5本。2倍の柵越えは、早まる開幕に即した仕上げの成果かと思いきや、「今はペースを落としています」と平然と言った。桁外れのスイングスピード、そして強じんな下半身。豪打は必然だった。

 「お尻回りがまた大きくなっている。あの下半身があれば、正しい打ち方をすれば打球は飛ぶ」。朝山打撃コーチは進化に目を細める。その上で「“3冠王を獲るつもりで頑張ろう”と伝えた」と期待を寄せた。

 昨季の打率・335はリーグ1位、28本塁打、87打点も同9位で3冠は射程圏内と言っていい。主砲は、しかし、苦笑して首を横に振りながら「そこは目指していない」とし、従来通りフォア・ザ・チームを強調する。

 「ありがたいけど、チームが優勝し、最後にそういうタイトルが付いてくればいい」

 世界一に輝いた昨秋のプレミア12で4番を務め、金メダルを目指す東京五輪でも主砲候補に挙がる25歳。佐々岡監督も「当然、3冠王を狙える選手。(獲得すれば)チームのプラスになるし、4番として引っ張ってもらいたい」とV奪回につながるとして3冠王を待望した。(江尾 卓也) 

続きを表示

2020年2月2日のニュース