ソフトB・王会長「今年こそ完全優勝」工藤監督「常に前進」福岡市の筥崎宮で必勝祈願

[ 2020年1月31日 05:30 ]

鏡抜きを行う(左から、田村宮司、中村晃、工藤監督、王会長)(撮影・中村達也)
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 ソフトバンクは30日、工藤公康監督(56)をはじめ、選手、スタッフ約180人が福岡市の筥崎宮で必勝祈願を行った。集まった約4500人のファンを前に、王貞治球団会長(79)は指揮官とともに3年ぶりのリーグ優勝奪回、巨人のV9以来となる4年連続日本一を誓った。

 王会長は晴れやかな表情で、マイクの前に立った。毎年恒例の筥崎宮での必勝祈願。選手、スタッフがスーツ姿で見守る中、集まったファンに向け、決意を口にした。

 「2020年はオリンピックの年。皆さんと一緒に盛り上げていきたい。そのためにホークスが野球界を盛り上げないといけない。昨年は(日本一)3連覇はしましたけど、シーズンでは勝てなかった。今年こそ完全優勝を目指して戦いたい」

 東京五輪の開催期間中はプロ野球が中断されるシーズン。王会長は「3週間くらいの休みがある。そこで前半戦の調整をし直すとか有効に生かせれば。若手、中堅、ベテランそれぞれがいい機会にね」と、変則日程にも柔軟に対応して臨む構えを語った。

 3年ぶりのリーグ優勝のキーマンとなる新加入の大砲・バレンティンについては「日本の野球を知っているからね。彼がやりやすいように、力を発揮できるように流れをつくっていきたい」とサポートを約束。楽しみな選手は他にもいる。将来の大砲候補として昨秋キャンプで指導した高卒3年目の育成選手・砂川のキャンプA組スタートが決まり「体も大きいが、中身もしっかりしてきた」と飛躍に期待した。

 工藤監督も王会長と思いは同じだ。必勝祈願を終え、「背筋がピンとなる。いよいよという感じ。(選手たちは)各自が自主トレをやってきたなと。自信に満ちあふれる顔で出てきてくれてうれしいし、楽しみ」とナインの引き締まった表情に目を細めた。巨人のV9以来となる日本一4連覇へ。指揮官は「常に前進する強い気持ちで、2020年を勝ち抜いていきたい」と力を込めた。

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