レッズ、秋山獲得の狙いは「1番」「経験豊富」&本拠地近郊に日本人コミュニティーあり集客増も期待

[ 2020年1月8日 08:30 ]

書類にサインし、関係者と握手する秋山(シンシナティレッズ公式ツイッターから)

 レッズが6日(日本時間7日)、西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使した秋山翔吾外野手(31)を3年総額2100万ドル(約22億6800万円)で獲得したと正式発表。8日(同9日未明)に本拠地で入団会見を行う。背番号は、過去に日本野手がつけたことがなかった「4」に決定。ヤンキースの鉄人ルー・ゲーリッグと同じ番号を背負い、プロ野球歴代2位の739試合連続フルイニング出場中の秋山が、メジャーの舞台に挑む。

 レッズはダルビッシュの所属するカブスと同じナ・リーグ中地区所属。13年のプレーオフ進出以降、昨年も75勝87敗で4位と6年連続で負け越し中だ。

 来季が就任4年目となるウィリアムズ編成本部長もこれまで「再建中」と言い訳ができたが、来季は勝負の年。昨年のチーム打率・244、出塁率・315、総得点701はリーグ12位で、特に1番打者の補強が急務だった。さらに外野手は昨季にデビューしたセンゼルが24歳、アキーノが25歳と若手中心。そこに経験があり走攻守にレベルの高い秋山を加えて底上げを図る。また、本拠地近郊には日本の自動車メーカーの関連会社が多く、大きな日本人コミュニティーが存在。昨年、30球団で19位だった平均観客動員数2万2329人を含めた営業収益アップにも、大きな力になると判断した可能性が高い。

 ▽シンシナティ・レッズ 1882年にレッドストッキングスとしてアメリカン・アソシエーションに加盟し、90年からナ・リーグに編入。1919年の初優勝からワールドシリーズを5度制覇。大リーグ歴代最多となる通算4256安打を放ったピート・ローズらを輩出した。本拠地はグレートアメリカン・ボールパーク。マイナーでは昨季途中から田沢がプレー。

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2020年1月8日のニュース