広島ドラ1・森下 決意の断捨離入寮!ゴジラ本持参で出世部屋の104号室に入室

[ 2020年1月8日 05:30 ]

伊集院静著の松井秀喜を描いた本を手にする広島ドラフト1位の森下 (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 広島の新人9選手(育成を含む)は7日、広島県廿日市市内の大野寮に入寮し、ドラフト1位・森下暢仁投手(22=明大)は松井秀喜氏についての著書「MODESTY 松井秀喜 つつしみ深い生き方」を持参した。野球漬けの日々を想定して断捨離を行い、最小限の荷物の中に選んだ一冊。“ゴジライズム”を学んで大先輩と同じスター街道を歩む。

 必要最小限に抑えられた入寮の荷物に、森下は一冊の本を忍び込ませた。年始に会った大分・大東中軟式野球部の顧問、林先生から手渡された激励の贈り物だという。題名は「MODESTY 松井秀喜 つつしみ深い生き方」。メジャーに移籍しても不変だった松井氏の謙虚な姿勢に、親交の深い作家・伊集院静が迫った著書である。

 「普段は読書をしないけど、これだけは読もう…と思いました。林監督が僕に何かを伝えたいということだと思います」

 恩師が敬愛していたのが、巨人、ヤンキースなどで活躍した同氏だった。著書は未読でも、謙虚であり続けた“ゴジライズム”を伝えようとする意図は明白。この一冊を指南書として、同じスター街道を歩み始める。

 「(松井氏は)球界を代表する選手。みんなが憧れる選手だと思いますし、自分もそのような選手になりたいと思います」

 大野寮に送ったダンボールは一つだけだった。「断捨離をしました。服が多かったので、ジャージぐらいしか着ないかな…と。野球に集中? そういうことです」。大学のチームメートらから贈られた寄せ書きも、大分の実家に置いてきた。野球漬けの生活を想定した荷物の少なさは、1軍選手らが生活する広島市南区の大州寮への早期転居を見据えた決意でもあるという。

 与えられた104号室は、前田健太(現ドジャース)、大瀬良らが暮らした出世部屋と呼ばれている。「知らなかったです…。頑張ります」。年始に大分市内の護国神社で引いたおみくじは「久しぶりです」という大吉で、幸先のいい縁起モノが続いている。
 「今日からがスタート。最初の入りが大事だと思う。地道にゆっくり、自分らしくやっていきたいです」

 8日からは大野練習場での新人合同自主トレがスタート。プロの世界の荒波に飛び込む心の準備は整った。(河合 洋介) 

続きを表示

この記事のフォト

2020年1月8日のニュース