広島 堂林 誠也から打撃学ぶ 合同自主トレで“武器”磨き直す

[ 2019年12月26日 05:30 ]

打撃を見直す決意を示した広島・堂林
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 広島・堂林翔太内野手(28)は25日、年明けに宮崎県内で同僚4人と行う合同自主トレを、鈴木誠也外野手(25)から打撃技術を学ぶ期間とする構えを見せた。手本とする相手に、年齢は関係ない。明確な狙いがる。

 「誠也という球界でもナンバー1の打者の近くでできる。何か一つでも吸収してキャンプにのぞみたい」

 年明けに宮崎県内で、野間、鈴木誠、曽根、永井の同僚4人と行う自主トレが控えている。「最初は野間、誠也、(曽根)海成が3人でやると聞いて、僕から“入れて”と頼んだ」。メンバー内では最年長ながら、迷わず参加を志願した。

 公私に親交が深い3歳年下の鈴木誠は、昨オフまでソフトバンク・内川との合同自主トレに参加していた。来年からは、新たに「チーム野間」が発足。昨春キャンプでは、堂林が鈴木誠とともに居残り特打を行う場面もあっただけに、1月中から行動をともにすることで、打撃論を交わす機会もさらに増えるだろう。

 「誠也に質問することは多い。シーズン中からよく話をしている。(考え方が)シンプルだし、内川さんのところでもやっていた。代表でも話を聞いていたり、引き出しが多い。後輩ですけど、学んで自分のものにできればと思う」

 10年目の今季はコンディション不良も重なり、5月中旬から約4カ月間の2軍暮らしを強いられた。出場28試合、打率・206、7安打、0本塁打、2打点。1軍に初出場した3年目の12年以降では、いずれも自己ワーストだった。

 「長所の右中間、右方向の打球が増えれば率も上がる。長所を伸ばしたい。1年間ずっと1軍にいて、苦しいとき、困ったときに起用される存在ならスタメンも増えてくると思う」

 目標に掲げた1軍完走に向けて、秋季キャンプでは二塁に本格挑戦するなど起用の幅を広げた。「チームとして優勝は絶対。個人としても、その一員に加わりたい」。殻を破るヒントは、後輩との生活の中に隠されているかもしれない。
(河合 洋介)

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2019年12月26日のニュース