結婚発表の阪神・北條 “弟”横田の思いも背負う

[ 2019年12月26日 15:59 ]

阪神の北條(左)と横田
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 阪神・北條史也内野手(25)が25日、結婚していたことを明かした。お相手は愛知県出身の31歳の一般女性。プロ1年目だった13年から6年の交際を実らせて、昨オフに婚姻届を提出した。人生の転機を大きなモチベーションに変えて来季に挑む若虎は、妻とともに志半ばでユニホームを脱いだ“弟”の思いも背負って戦う。

 結婚して気持ちの変化を聞くと「誰かのために…」という言葉に一層、力を込めた。支えるもの、戦う理由が存在すればするほど、燃える。北條史也は、そんな男だ。

 新たな家族となった妻に加え、原動力となる人物がもう1人いる。脳腫瘍の闘病を経て今季限りで引退した横田は2軍が主戦場だった頃からかわいがってきた後輩の1人。引退試合で涙ながらスピーチする姿を見て我慢できず、横田本人が「あの北條さんが泣いててびっくりした」と振り返ったほどだ。一緒にプレーできない寂しさはもちろん、24歳でユニホームを脱ぐ弟分の無念が胸を射抜いた。

 「あれだけ野球が大好きやったヨコの分も…僕が来年頑張ります」。先日、所用で関西に来ていた横田から自宅の訪問を受け結婚を祝福してもらった。「ありがとうな」。帰り際に送った感謝の一言には“続き”があったはずだ。ヨコの分まで頑張るからな――。背番号2に「24」が透けて見える。

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2019年12月26日のニュース