ロッテ・松本本部長 楽天との“4―3トレード”「結果的になっただけ。プロ野球にとっていいこと」

[ 2019年12月19日 15:24 ]

金銭トレードでロッテから楽天入りが決まった涌井(左)と、ロッテにFA移籍した美馬の補償として、楽天に加入する酒居
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 ロッテと楽天が19日、FA獲得選手の人的補償を発表したため、両球団間で数字だけみれば“4対3トレード”となった。

 楽天へFA移籍した鈴木大地内野手(30)の補償としてロッテには14年ドラフト2位で2年連続イースタンセーブ王の小野郁投手(23)が加入。ロッテにFA移籍した美馬学投手(33)の補償として、楽天には16年ドラフト2位、通算12勝の酒居知史投手(26)が加入する。

 それだけではない。この日、楽天は涌井秀章投手(33)を金銭トレードで獲得したと発表。若手の台頭から先発機会が減った今季は3勝も2007、09、15年と最多勝を獲得するなど実績は抜群である。送り出す側のロッテ・松本尚樹編成本部長(49)は金銭での移籍について「FAで来てから本当にチームに貢献してくれた。感謝の気持ちでいっぱいです」としながら「“やっぱりピッチャーは先発です”と言われて…。ただ大物ですからトレードで誰と釣り合うかは難しい。それに楽天は一番早くから(移籍打診の)声をかけていたので」と舞台裏を明かした。

 一方、ロッテは18年に18セーブを挙げた元楽天のフランク・ハーマン投手(35)の入団を発表した。これで元広島のジェイ・ジャクソン投手(32)に続き、セットアッパー候補の獲得に成功。しかも楽天から支配下選手契約を解除された西巻賢二内野手(20)もテスト入団を経て契約にこぎつけている。

 松本本部長は今回の補強について「結果的に“4―3”になっただけ。ウチは今季Aクラス争いしたけど、来年は本気で優勝目指しているし、楽天もそうじゃないか。両チームで激しい展開になったけど、アメリカではもっとあることだし、プロ野球にとっていいことだと思います。選手にとって最終的に何が一番いいのか?今後も積極的にやっていきたい」と話した。

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2019年12月19日のニュース