山口、ブルージェイズと合意　2年総額約6億5千万円超　複数米メディア報じる

ブルージェイズと合意した山口
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　巨人からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた山口俊投手（32）がブルージェイズと合意したと17日（日本時間18日）、複数の米メディアが報じた。契約は2年総額600万ドル（約6億5400万円）程度とみられる。

　合意が報じられた直後、現地メディアの「スポーツネット」のインタビューに答えたブ軍のマーク・シャパイロ球団社長兼CEOは、山口について言及。「彼は活躍の幅が広い。ブルペンも経験があるし、先発もできる。今後のオフの補強を柔軟にできる選手の一人だ」と日本で通算64勝112セーブをマークした実績を評価する。

　今季15勝4敗で最多勝、最多奪三振、勝率1位の投手3冠を獲得した山口は、巨人の優勝旅行終了後の現在も米ハワイに滞在し、トレーニングに励んでいる。今後はメディカルチェックを受けるためにハワイから直接、カナダに渡る。

　来年1月2日午後5時（日本時間3日午前7時）だった交渉期限を前に、早期に決着。ブ軍は田中が所属するヤンキース、筒香の移籍が決まったレイズと同じア・リーグ東地区となる。今季は67勝95敗で同地区4位に低迷したが、山口が田中や筒香としのぎを削り、上位浮上への原動力となることが期待される。

　▽トロント・ブルージェイズ　MLBで唯一、米国以外となるカナダ・トロントに本拠地を置いている球団。アメリカン・リーグ東地区に属する。77年のア・リーグ拡張にともないシアトル・マリナーズとともに創立。地区優勝6度、ワールドシリーズ制覇は92、93年の2度。チーム名は北米に棲息し、トロントがあるオンタリオ州の州鳥の「アオカケス（ブルージェイ）」から取られた。