ヤクルト村上新人王!立浪以来31年ぶり高卒野手受賞 近本と接戦制し「監督、コーチに感謝」

[ 2019年11月27日 05:30 ]

新人王に選ばれ記念の額を持ちガッツポーズするヤクルト・村上(撮影・木村 揚輔)
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 またもレジェンドに肩を並べた。高卒2年目でリーグ3位の36本塁打、96打点を記録したヤクルト・村上が新人王のタイトルを獲得した。球団では13年の小川以来、6年ぶり11人目。セ・リーグでの高卒野手の受賞は88年の中日・立浪和義以来、31年ぶり2人目となった。

 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2019 supported by リポビタンD」が26日に都内で開かれた。「僕一人の力では受賞することはできなかった。我慢強く試合に出してくれた監督、コーチに感謝したいと思います」。チーム唯一の全試合出場を果たした。初めての晴れの舞台に緊張気味ながら、周囲のサポートに頭を下げた。

 盗塁王を獲得し、159安打で新人シーズン最多安打記録を61年ぶりに塗り替えた阪神・近本との接戦を制した。「(発表まで)待つしかないので。どうしようという気持ちもなかったけど、獲れて良かったかなと思います」。39票上回り、安どの表情を浮かべた。

 最も記憶に残る一打には8月12日のDeNA戦で放った史上最年少19歳6カ月でのサヨナラ本塁打を挙げた。「小さい頃から(サヨナラアーチは)一本も打ったことがなかった。一番印象に残っている」。今季は高卒2年目以内の本塁打数で53年の西鉄・中西太に並び、打点では同年の中西(86)を上回った。記録ずくめの一年を初タイトルで締めくくった。

 来季に向けて19歳は「(個人の)タイトルよりチームのリーグ優勝、日本一に貢献できるように。打てるだけ打ちたい」。今季最下位に終わった悔しさを胸に。頂点への追い風となる一打を狙っていく。(黒野 有仁)

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