ナイスラン!二盗、三盗、周東だ! 大舞台で光る“育成の星”「思い切っていこうと」連呼

[ 2019年11月11日 22:27 ]

第2回WBSCプレミア12スーパーラウンド第1戦   日本3―2オーストラリア ( 2019年11月11日    ZOZOマリン )

<プレミア12 日本・オーストラリア>7回2死三塁、打者・源田のセーフティーバントで三塁走者の日本・周東がオーストラリア・ウィルキンス(右)のタッチをかいくぐり生還する (撮影・大塚 徹)
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 球界屈指の俊足を買われて侍ジャパンに初選出された周東佑京外野手(23=ソフトバンク)が最大の武器である足で大きな1点をもぎ取った。

 1―2で迎えた7回、中前打で出塁した先頭・吉田正(オリックス)の代走として出場すると二盗、三盗と鮮やかに連続盗塁を成功。2死三塁で打席に入ったこれまた俊足の源田(西武)が投手の前へ意表を突くセーフティーバント(記録は野選)を決めると快足を飛ばして同点のホームを踏み、3―2での逆転勝利を呼び込んだ。

 大歓声が降り注ぐ中でヒーローインタビューに臨んだ周東は「いや、もう。すごい気持ちいいですね」と爽快な笑顔。「もう絶対にこの回で僕が(ホームに)還って同点にしてやろうという気持ちで(代走に)出ました」と稲葉監督から声がかかった7回の場面を振り返り「思い切っていかないと、やっぱりいけない場面だと思ったので、割り切って思い切っていこうと思いました」と積極果敢に走った連続盗塁について話した。

 同点のホームを踏んだシーンについては「バッターは源田さんでしたし、内野ゴロでも(源田の)足が速いんで1点入ると思ったんで。あそこも思い切っていこうと思いました」と周東。源田のセーフティーバントには「正直びっくりしたんですけど」としながらも「でも、そこは信じて。ホームに突っ込もうと思いました」と振り返った。

 2017年育成ドラフト2位でソフトバンク入りし、プロ2年目の今季開幕前に念願の支配下登録。その年に一気に侍ジャパンまで登り詰めたシンデレラボーイは、世界一奪回をかける今後の戦いに向け「きょうみたいに緊迫した場面でいくと思うんですけど、やっぱりいつも通りしっかり自分の仕事をしたいと思います」と意気込んでいた。

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