国士館 連覇でセンバツ当確 中西が連日の完封劇、血マメできても強打帝京を2安打

[ 2019年11月11日 05:30 ]

高校野球秋季東京都大会決勝   国士館6-0帝京 ( 2019年11月10日    神宮球場 )

<帝京・国士舘>完封勝利で東京都大会制覇を飾りマウンドで喜ぶ中西 (撮影・白鳥 佳樹)
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 第92回選抜高校野球大会(来年3月、甲子園)の重要な選考資料となる秋季東京都大会は10日、神宮球場で決勝が行われた。国士舘が帝京を6―0で破り、2年連続で7度目の優勝。2年連続10度目となるセンバツ出場を当確させた。全10地区の秋季大会が終了し、各地区優勝校は15日開幕の明治神宮大会に出場する。センバツ出場校は来年1月下旬の選考委員会で決まる。

 最後の打者を二ゴロに仕留めると、中西はマウンドで喜びを爆発させた。2試合連続完封でセンバツ当確へ導き「優勝した瞬間は信じられない気持ちだった。やっとここまで来られたなと思った」と会心の笑みを浮かべた。

 中学までは外野手。本格的な投手歴はわずか1年半の右腕だが、1メートル86の長身で身体能力が高い。さらに横手投げの変則でエースの座に上り詰めた。前日の準決勝後、右手中指に血マメができた。「びっくりした。いつも通りの投球はできないかなと」。

 冷静だった。直球主体だった前日から一転、長打力のある帝京打線に対し、カットボール、スライダーで打たせて取り、2安打に抑えた。今春のセンバツではケガで甲子園のマウンドに立てなかった中西は「まずは明治神宮大会優勝が目標。帝京のためにも頑張る」と力を込めた。 

 一方の帝京は頼みの打線が2安打に封じられて零敗。11年夏以来の甲子園となる来年センバツに当確ランプをともせず、前田三夫監督は「先取点を取られて硬くなってしまった」と話した。過去の関東の選手だけのチームづくりから、現チームは関東以外からも選手が入学。大阪出身の加田主将を中心に投打にまとまっていただけに、前田監督は「この秋がチャンスと思っていた」と無念さをにじませていた。 

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2019年11月11日のニュース