原監督、ソフトBは「かなり高い壁」屈辱の4連敗乗り越え「さらに糧として強いチームをめざす」

[ 2019年10月23日 22:16 ]

SMBC日本シリーズ2019第4戦   巨人3―4ソフトバンク ( 2019年10月23日    東京D )

<日本シリーズ 巨・ソ>8回、選手交代を告げ、手をポンと叩いてベンチに戻る原監督(撮影・森沢裕)
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 5年ぶりにセ・リーグを制した巨人がパ・リーグ2位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がって来たソフトバンクに第4戦も3―4で敗れて4連敗。日本シリーズで1勝もできず、日本ハムを下した2012年以来7年ぶりとなる日本一を逃した。

 屈辱の4連敗で終戦となった巨人の原辰徳監督(61)は「最後の最後まで粘り強く戦ってくれましたが、ソフトバンクの勢いを止めることができなかった。勢いというのももちろんありますが、かなり高い壁はある。積み上げていかないといけないものはある。ひとつの目標をクリアできなかった。何とかクリアするようにしたい。この悔しさを、さらに糧として強いチームをめざす」と言葉を絞り出した。

 第1戦では今季限りで現役を引退する阿部が2回の第1打席で初球を先制ソロしながら、その裏に逆転を許すなど投手陣が7失点。第2戦ではメルセデスが5回2死まで完全試合の快投を見せながら、打線がアンダースローの高橋礼に7回2死までノーヒットに抑えられて2連敗を喫した。

 本拠・東京ドームで心機一転を図った第3戦は亀井が史上初の先頭打者アーチから2打席連発という快挙を成し遂げたが、3番手の戸郷が自らのエラーもあって4回に一挙4点を失うなどリズムに乗れず。第4戦は3点を追う6回に主砲・岡本に2ラン、7回には丸に今シリーズ16打席目で待望の初安打となるタイムリー二塁打が出て2度1点差に迫ったが、及ばなかった。

 日本シリーズで3連敗から4連勝して逆転日本一に輝いたケースは1958年の西鉄(対巨人)、1986年の西武(対広島)、1989年の巨人(対近鉄)と過去3例。平成元年だった1989年は現在チームを率いる原監督が巨人の主砲で、令和元年の今回、巨人が3連敗から4連勝して日本一になれば選手、監督としてミラクル日本一となるところだったが叶わなかった。

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