雄星 我慢の6勝目 34度酷暑も5回3失点&ゴロで11アウト「要所で低めに集まった」

[ 2019年9月3日 02:30 ]

ア・リーグ   マリナーズ11―3レンジャーズ ( 2019年9月1日    アーリントン )

<レンジャーズ・マリナーズ>5回3失点にまとめ6勝目をあげた菊池(AP)
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 マリナーズの菊池雄星投手(28)が1日(日本時間2日)のレンジャーズ戦に先発し、5回6安打3失点で6勝目(9敗)を挙げた。最高気温34度の酷暑の中、本調子とは言えなかったが、粘り強い投球で試合をつくった。来季以降も先発ローテーションを守っていく上で、確かな収穫を得た登板となった。

 酷暑に汗を滴らせながら、菊池が我慢比べに勝った。「特別これがいいというボールが見つからなかった」という。それでも完封勝利を挙げた8月18日ブルージェイズ戦以来の6勝目を手にした。

 「全ての球がいい試合は、なかなかない。その中でゲームをつくることができた。最近できていなかったこと。プラスにしたい」

 初回先頭からの連打と死球で1死満塁のピンチを招いたが、内野ゴロの間の最少失点でしのいだ。3回に2失点したものの、4、5回は併殺も絡め、いずれも打者3人ずつで仕留めた。三振は一つ止まりだったが、15個中11アウトをゴロで稼いだ。

 「低めに要所でスライダーやチェンジアップが集まったことで、ゴロのアウトが増えてくれた」。ここ数試合、軸球の一つであった高めの速球は精度を欠いたが、柔軟な粘り腰を発揮した。

 大量援護と酷暑も考慮され、5回79球でお役御免となった。本調子ではない中でいかに試合をつくれるかは、タフなメジャーで先発投手に求められる大きな要素。「まだまだ課題はたくさんある。残りを良い形でいきたい」。チームはプレーオフ争いから脱落しているが、一戦一戦が菊池にとっては大きな糧となる。

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