履正社4番・井上 雪辱の逆転3ラン「あの試合から、奥川君へ…」

[ 2019年8月22日 15:34 ]

第101回全国高校野球選手権 決勝   星稜―履正社 ( 2019年8月22日    甲子園 )

<星稜・履正社>3回2死一、二塁、逆転3ランを放ち、ガッツポーズを決める井上(撮影・大森 寛明)
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 決勝を前に甲子園入りした履正社の4番井上は「よく寝れました。決勝にリラックスして臨める」と自然体を強調した。選抜では1回戦で星稜と対戦し、チームは17三振完封負け。井上自身も4打数無安打2三振を喫した。

 「あの試合から、奥川君へのリベンジを誓って取り組んできた。やっと決勝の舞台で戦える。星稜で始まり、星稜で終わる。全力で行きたい」

 多くの報道陣、テレビカメラに囲まれながら、井上は気合十分でバットを手にした。初回2死三塁のチャンスは126キロスライダーに見逃し三振。「大振りせず、コンパクトに。コンパクトに」。自分に言い聞かせた打撃が、2打席目に実現した。

 1点を追う3回2死一、二塁。初球だ。117キロ外角スライダーをセンター返し。コンパクトに振り抜いた打球はグッと伸びて、バックスクリーン左への逆転3ラン。ついに奥川を打った瞬間だった。

 同点で迎えた8回は1死三塁から井上と同室の野口主将の中前打で勝ち越し。2番手で登板していた岩崎も左前適時打。リードを広げた。

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