藤浪 299日ぶりマウンドは初回から36球、3四球も無失点 ファン大歓声、同僚は“スタオベ”お出迎え

[ 2019年8月1日 18:25 ]

セ・リーグ   阪神―中日 ( 2019年8月1日    甲子園 )

<神・中>初回2死満塁のピンチを切り抜け笑顔でベンチに戻る藤浪(撮影・後藤 正志)
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 阪神の藤浪晋太郎投手(25)が中日戦(甲子園)で昨年10月6日のDeNA戦(甲子園)以来299日ぶりとなる1軍登板。初回にいきなり3四球を出しながらも無失点に抑え、スタンドが大歓声に包まれた。

 対戦相手の中日はキャンプ中の2月24日に行った阪神との練習試合で藤浪から右打ちの木下拓が左肩に死球を受け、同じく右打ちの阿部は頭部付近をかすめる1球もあったことから、3月12日のオープン戦(ナゴヤD)では1番から9番まで両打ちを含めすべて左打者をスタメンに並べたが、この日は1番・平田、4番・ビシエドら主力の右打者がいつも通りスタメンに名を連ねた。

 そして迎えた初回。藤浪は先頭・平田の初球に153キロ速球を投げ込む真っ向勝負で挑んだ。だが、その平田にいきなり四球を与えて歩かせると、大島は一ゴロ、アルモンテは内角の155キロ速球で見逃し三振に仕留めたが、ビシエド、阿部に連続四球を与えて2死満塁。

 それでも続く堂上との対決は初球から154キロ、155キロ、154キロと速球を投げ込み、結局1ボール2ストライクからの6球目、外角低めのカットボールで空振り三振に仕留めてこの回を無失点に抑えた。

 初回から3アウトを取るのに36球を要したが、元エースの甲子園帰還にスタンドは大歓声。笑顔が並んだベンチのチームメートたちはスタンディングオベーションで手を叩いて藤浪を出迎え、藤浪も笑みを浮かべていた。

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