【神奈川】母の遺骨胸に…横須賀工エース小仲井 天国に捧げる勝利「最後の夏を見てほしかった」

[ 2019年7月14日 17:37 ]

第101回全国高校野球選手権 神奈川大会2回戦   横須賀工12―5平塚工科=7回コールド ( 2019年7月14日    平塚 )

7回5失点と粘投した横須賀工・小仲井
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 亡き母に捧げる勝利だ。身長1メートル67に体重93キロのどっしりとした体格、横須賀工のエース・小仲井大樹投手(3年)が投打にわたる活躍で、チームを初戦突破に導いた。

 昨年春に母・恵津子さんが乳がんによって49歳で他界。「最後の夏を見てほしかった」と遺骨をユニホームのポケットに入れてプレーした。恵津子さんの作るからあげが大好きで、堂々とした肉体に育て上げてもらった小仲井。その体を大きく使い、最後の夏に躍動した。

 投げては7回を5失点。6回まで平塚工科打線を1失点に抑え、最後は「すごく疲れてしまった」と7回に5連打などで一気に4点を失ったが、リードは守り切った。打っても2安打2打点。「長打力が武器なので」と胸を張った。

 「母のためにも勝つことができて、活躍することができて嬉しい」と小仲井。スタンドでは、母の遺影も小仲井の活躍を見守ってくれた。「野球ばかりだった自分を、いつも支えてくれた」という母のためにも、夏の神奈川大会を駆け上がる。

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2019年7月14日のニュース