【秋田】角館の4番・鶴岡咲栄“名前通り”の4安打5打点で勝利に導いた!

[ 2019年7月14日 13:39 ]

第101回全国高校野球選手権 秋田大会2回戦   角館11―2本荘 ( 2019年7月14日    能代 )

<角館・本荘>チームメートからの寄せ書きがびっしり書かれた帽子を手にガッツポーズする角館・鶴岡(撮影・木村 揚輔)
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 その名に恥じない安打の花を咲かせた。中盤からの猛打で8回コールド勝ち。角館の4番・鶴岡(3年)は笑みをたたえ、仲間のために打ちまくった。

 「みんなのために1本出して、笑顔で楽しもうと思った。チームの勝利に貢献できてよかったです」。4安打全てがタイムリーで5打点。スコアリングポジションに走者がいるときは「1本で還ってこられるから」と長打の意識を捨て、素直にセンター返し。4番の働きを果たした。

 名前は「咲栄(しょうえい)」。その由来は「栄光の花を咲かせる」だという。文字通りに安打の花を咲かせて、本荘の好投手・阿部(3年)を攻略してみせた。帽子のひさしの裏には、チームメートの言葉がびっしり書き込まれている。「仲間のために」という強い思いが、主砲のバットに宿っていた。

 試合終了後、全員が反っくり返るように校歌を歌った。この日の2試合目に登場した金足農が昨夏の甲子園で見せたのと同じような光景。「僕らはずっと前からやっている。去年の甲子園(での金足農)を見て“同じだ”と。意識しているわけではないです」。これも角館の伝統だ。鶴岡のバットに旋風の予感が漂っていた。

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