大谷 神の左手ホームイン 三ゴロで激走 今季初の代打出場は四球で出塁

[ 2019年6月12日 05:30 ]

インターリーグ   エンゼルス5―3ドジャース ( 2019年6月10日    アナハイム )

<エンゼルス・ドジャース>8回、トバールの三ゴロで生還する三走・大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が10日(日本時間11日)のドジャース戦で決勝の生還を果たした。同点の8回に今季初の代打で出場。四球を選ぶと、1死満塁から三塁走者として三ゴロの間に俊足を飛ばし、左手からのスライディングで本塁を陥れた。11日(同12日午前11時7分開始)の同戦では、先発する前田健太投手(31)との今季初対決が実現する。

 同点の8回1死満塁。三塁走者の大谷は三塁へのゴロで勢いよくスタートを切った。送球が高く浮く。ジャンプした捕手の足がベースから離れ、その一瞬に左手でホームに触れた。際どいプレーもセーフの判定。球審の右肩をポンと叩き、感謝の気持ちを表した。

 「影になって見えなかったりする。しっかり最後まで見てジャッジしてくれた」。ドジャース側はチャレンジを要求したが、判定は覆らず、大谷も「滑った感じはセーフだった」と確信していた。

 5月14日ツインズ戦で本塁に足から滑って捕手と交錯し「(頭を)よぎった」と振り返る。昨年10月に右肘を手術。走塁中は右腕にプロテクターを装着し、ヘッドスライディングは禁止だ。足から滑る場合には「右肘を上げながら」というルールも課せられる中での最善の策が左手でのスライディングだった。

 この日は「休養日」でベンチスタートし、今季初の代打で出場。「顔」でストレートの四球を選んで好走塁も見せ、改修した98年以降、最多4万5477人が集まったエンゼルスタジアムで勝利に導いた。二塁へ進塁する際には送球が左腕に直撃したが「全然、大丈夫」と力強く話した。

 11日(日本時間12日)はDHで出場予定で、先発する前田との今季初対決が実現する。昨季は2打数無安打と抑えられたが「日本人の投手とできるのはシーズンの中でも数回。凄く楽しみ」と腕をぶす。一発を浴びせた花巻東の先輩・菊池(マリナーズ)に続き、今季7勝の右腕を打ち崩し、メジャー2年目の進化を見せる。(柳原 直之)

 ▼エンゼルスブラッド・オースマス監督(相手三塁手の)マンシーの本塁への送球が少し浮いたが、大谷の足が速かった。走塁は彼の持ち味。

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