東洋大完全V王手 村上11回1安打14K完封「もう優勝するしかない」

[ 2019年5月23日 05:30 ]

東都大学野球1回戦 最終週第1日   東洋大2-0亜大 ( 2019年5月22日    神宮第3 )

東洋大先発・村上
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 1回戦3試合が行われ、東洋大が村上頌樹投手(3年)の快投で亜大を下した。エース右腕は9回2死まで完全投球を繰り広げ、延長11回を1安打完封で6勝目。今カードで勝ち点を挙げれば完全優勝が決まる東洋大が、快挙に王手をかけた。中大は3―2で国学院大に、立正大が3―2で駒大に先勝した。

 東洋大・村上はグラブを小さく叩き、控えめに喜んだ。11回、132球を投げて1安打1四球、14奪三振。9回2死まで完全投球を演じた。「(完全試合を)7回から正直、狙っていました。早く点を取って楽にしてほしかったけど…。やっぱり悔しいです」。27人目に四球を与え、リーグ64年ぶりの快挙は消滅。10回1死から初安打も喫した。それでも、2年先輩の上茶谷(現DeNA)以来となる6勝目。自己最速の149キロ直球を軸に序盤から飛ばした。

 今季4度目の完封で、チーム2季ぶり20度目の優勝に王手をかけ「もう優勝するしかない」。抜群の制球に、現役時は捕手だった杉本泰彦監督は「私が一番面白いと思うのは上茶谷、甲斐野(現ソフトバンク)じゃなくて村上。リード通りなら打たれない」と絶賛した。 (伊藤 幸男)

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