熊本西 初めての春で刻んだ2得点 21世紀枠3校、すべて初戦敗退

[ 2019年3月28日 13:15 ]

第91回選抜高校野球大会 1回戦   熊本西2―13智弁和歌山 ( 2019年3月28日 )

<熊本西・智弁和歌山>2回、併殺打で先制点を上げる熊本西・浦田(撮影・後藤 正志)
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 熊本西は、智弁和歌山の集中打に屈したが、初めての春で2得点を刻んだ。2回先頭で4番堺が両軍通じての初安打を放つと5番霜上も右前打。一、三塁で、6番浦田の遊ゴロ併殺の間に先制に成功した。5回にも浦田、末永の連打から2得点目を入れた。

 エース霜上は、立ち上がりこそ冷静だったが打順が2巡目した3回から相手打線につかまって13失点。主将でもある霜上は「ふがいない負けで悔しい。ただ、トップレベルの力を知れた」と悔やんだが日本一経験もある全国の強豪相手に打線が堂々の8安打2得点。ナインはいつも通り、はつらつとプレーした。

 甲子園初采配を終えた横手文彦監督は「日本一を目指すチームと対戦できたことを子どもたちと、私の力にしたい。最高の舞台で最高の相手とできた。夏、熊本で優勝して甲子園に帰ってきたい。戻ってくるしかないですよね。最高の2時間21分でした」と振り返った。

 熊本県初の21世紀枠選出校は、メンバー全員が熊本県内の出身者。中学の軟式野球部から、高校で初めて硬式球を握って、昨秋の県大会では準決勝で伝統校・熊本工を撃破して準優勝。九州大会でも1勝し、春初出場を決めた。

 熊本地震、昨秋の仲間のグラウンドでの事故死を乗り越えて、1勝した1985年夏以来2度目の甲子園で躍動した。これで21世紀枠選出3校は、すべて初戦敗退となった。

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