イチロー節さく裂の85分「元イチロー」「何かおかしなこと言ってます？」「そろそろ帰りますか」

拍手の中、深々と頭を下げて退場するイチロー（撮影・篠原岳夫）
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　マリナーズのイチロー外野手（45）が21日、アスレチックスとの開幕2戦目終了後に都内で会見を行い、現役引退を表明した。会見では「何かおかしなこと言ってます？」を連発し、今後について問われると「元カタカナのイチローになるんですかね。元イチローって変だよね」と話すなど“イチロー節”を炸裂させた。

　日付が変わる数分前に会見場に姿を現すと、集まった報道陣を見渡して「こんなにいるの？びっくりしたわ」と“らしい”第一声で会見をスタートさせたイチロー。質疑応答で子どもたちへのメッセージを問われると、「メッセージか…苦手なのだな」と前置きし、「自分が夢中になれるものを見つけてくれたら、それにエネルギーを注げるので、それを早く見つけてほしい」と話した。

　引退後について質問を受けると、「何になるんですかね。そもそもカタカナのイチローってどうなんですかね？元カタカナのイチローにみたいになるんですかね。元イチローって変だよね」と前置きし、「監督は絶対に無理です。これは絶対が付きます。人望がない、本当に。ないですよ」とジョーク。この日の試合で8回裏に交代した際に菊池雄星投手（27）と抱擁したが、その際に交わした言葉について聞かれると「それはプライベートなので。雄星が言うのはいいけど、僕からそんなこと言うのはバカでしょ。それは人として信頼されない」と正論で返した。

　深夜1時過ぎまで約1時間25分に及んだ会見。イチローはすべての質問に答え終わると「いやあ、長い時間ありがとうございました。眠いでしょ、皆さんも」と報道陣に気遣い。そして「じゃあ、そろそろ帰りますか」と別れの言葉で会見を締めくくった。