札幌大谷 石鳥、本番デモ弾 昨夏甲子園8強左腕から一発

[ 2019年3月21日 05:30 ]

練習試合   札幌大谷3―9近江 ( 2019年3月20日    滋賀・近江グラウンド )

<札幌大谷・近江>4回無死、札幌大谷の石鳥が左翼へソロ本塁打を放ってベースを回る
Photo By スポニチ

 第91回選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)に初出場する札幌大谷が20日、滋賀県内で近江(滋賀)と練習試合を行った。3―9で敗れたものの、投打の主軸は好調を維持して、大会前最後の練習試合を終えた。

 本番へ向け、待望の一発が飛び出したのは主砲の石鳥亮(3年)だ。3点を追う4回、昨夏の甲子園8強左腕・林優樹(3年)の内角直球を左翼へ。「チェンジアップが凄くいい投手と分かっていた。1球目で仕留められたことは良かった」と事前の動画チェックが実った一撃だった。

 研究熱心な石鳥にとって動画は必須アイテム。広島・鈴木、西武・中村ら本塁打を量産する選手の共通点を探し、自身と比較してフォームを進化させてきた。和歌山合宿ではWi―Fiがないため動画を見られなかったが、大阪入り後は相手投手や自身の好調時の動画を見てイメージトレーニングを重ねる。

 左腕との対戦はこれで7打数4安打、うち3本が長打という左キラーぶり。左腕エース・森下祐樹(3年)を擁する24日の米子東戦へ準備は整った。

 チームは、この日今季初黒星を喫した。打線は7安打3得点だったが、船尾隆広監督(47)は心配していない。「凡打と紙一重で対応はできていた。打つ方はいけそう」。森下攻略へ、確かな手応えを強調していた。(石川 加奈子)

 ≪先発太田、3回無失点好投≫札幌大谷の二枚看板の一人、太田流星(3年)が先発で3回1安打無失点と好投した。中越え二塁打と四球で走者を背負った初回のピンチを切り抜けると、2、3回は3者凡退。新球のシンカーも解禁した。「相手は全国的にも強いチームなので簡単にはいかない。ただ、無失点は自信になる」と納得の表情だ。船尾監督も「太田はメドが立った」と合格点を付けた。

続きを表示

この記事のフォト

2019年3月21日のニュース