西武・辻監督 埼玉・上尾高で講演会「失敗しても過去を振り返らず前向きに挑戦して」

[ 2019年1月23日 17:32 ]

各位埼玉・上尾高校で教育講演会を行った西武。辻監督。(左は司会の中川氏)
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 西武・辻発彦監督(60)が23日、「東京2020オリンピック・パラリンピック教育実施校」に認証されている埼玉・上尾市の上尾高校で教育講演会を行った。「人生に無駄はない」とのタイトルで約1000人の生徒に、自らの野球人生を通じ、失敗しても過去を振り返らず前向きに挑戦してほしいと熱い口調で語りかけた。

 佐賀東から社会人・日本通運で7年間プレーすると84年に西武入り。96年からはヤクルトに在籍し、現役引退後はヤクルト、横浜(現DeNA)、中日のコーチを経て17年、古巣・西武の監督に就任した。35年間、波乱のプロ野球生活に「人間はどこでチャンスがあるか分からない。ただ自分は一生懸命生きていたから、いい人(教育者や指導者)に巡り会えたし、手を差し伸べてくれた」と振り返った。その上で「すべての行動に意思を持って欲しい。失敗しても過去と割り切り、前向きに挑戦してもらいたい」と力を込めた。

 10年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた昨季は、監督として“選手観察”が大きな要因とも明かした。「選手がどういう思いで練習や試合に臨んでいるか、見ることが勉強になった」。4番・山川穂高一塁手(27)が苦手な守備で失策しても「ドンマイ」とサインを送るなど、失敗後でも過去は取り戻せることが成長につながると、多感な高校生に訴えた。

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2019年1月23日のニュース