ボンズ、クレメンス両氏の殿堂入りなるか 得票率は増加傾向

[ 2019年1月23日 15:25 ]

ボンズとクレメンスの両氏 (AP)
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 米国野球殿堂は22日(日本時間23日)、今年の殿堂入り選手を発表し、ヤンキースのクローザーとして活躍したマリアノ・リベラ氏(49)ら4人が殿堂入りを果たした。

 殿堂入りは全米野球記者協会に10年以上所属する記者の投票で決まり、75%以上の得票が必要となるが、ここ数年、徐々に得票率を伸ばしているのが、バリー・ボンズ(54)とロジャー・クレメンス(56)の両氏だ。

 ボンズ氏は大リーグ歴代1位の762本塁打をマーク。クレメンス氏も大リーグ歴代9位の354勝を挙げ、両氏とも殿堂入りに値するだけの実績を残している。しかし、今日に至るまで75%の票を得られずにいるのは、現役時代の禁止薬物使用疑惑が影響していると言えるだろう。

 資格1年目の得票率は、ボンズ氏が36・2%で、クレメンス氏が37・6%。記者の目は厳しかったが、両氏とも資格4年目の2016年に40%台、翌17年には50%台にまで得票率を伸ばし、昨年はボンズ氏が56・4%で、クレメンス氏が57・3%。そして、今年はボンズ氏が59・1%で、クレメンス氏が59・5%と、60%台が見えてきた。

 来年の殿堂入り候補者には、元ヤンキースのデレク・ジーター氏(44)が新たに加わり、資格1年目での殿堂入りが確実。ただ、ボンズとクレメンスの両氏にとって、資格9年目となる翌21年の候補者には殿堂入り確実と言えるだけの選手がおらず、得票数を稼ぐチャンスとなる。

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