広島ドラ1小園、憧れ菊池と初対面「オーラ凄かった」動きに感動

[ 2019年1月22日 05:30 ]

大野での合同自主トレで、憧れの菊池涼(右から3人目)と初対面したドラフト1位の小園(同4人目)。右から庄司、ドラ7羽月、菊池涼、小園、赤松
Photo By スポニチ

 広島ドラフト1位の小園海斗内野手(18=報徳学園)が21日、大野練習場で憧れの菊池涼と初対面を果たした。堅守を誇る先輩が合同自主トレに合流。一緒にノックを受け、「オーラがすごかった」と大感激した。日本一の遊撃手を目標に掲げるホープ。名手の極意を目と耳で吸収し、自身の近未来に結びつけるつもりだ。

 その姿にルーキーたちは目を丸くした。18日に静岡での自主トレを打ち上げた菊池涼が、大野練習場での合同自主トレにサプライズで合流。あいさつに出向いた小園は、憧れの先輩との初対面に興奮を隠せなかった。

 「オーラが凄かったです。テレビで見ていた人が目の前にいて、“プロになったんだな”って、今までで一番感じました」

 何しろ、4球団が競合した末に広島が交渉権を得た昨秋ドラフト会議後の会見で「守備のうまい菊池選手に教えていただきたい」と熱望。6年連続ゴールデングラブ賞の先輩よろしく、「日本一の遊撃手」を将来目標に掲げた経緯がある。

 待ち望んだ瞬間も訪れた。全体から離れてランニング、キャッチボールを行っていた菊池涼がノックで合流。同組となった小園は、赤松に促されて先輩のすぐ後ろで捕球し、名手のグラブさばきを目の前で体感、至福の空間を共有した。

 「ボクらはガチガチでしたが、動きが軽いし、柔らかい。足をしっかり使ってノックを受けてもいた。(自分は)まだ甘いと感じたし、意識も含めて学ぶところが多いです」

 ただ、甲子園で名を上げた肝っ玉ルーキーも、セ界的な名手の前ではさすがに緊張を隠せず、この日の会話はあいさつだけ。初対面で質問をぶつけるまでには至らず、その日が来るのを待ち望む。

 「グラウンド(内野天然芝)が今までと違う。セカンド、ショートで違うけど、バウンドをどう合わせているのか聞いてみたい。その後、技術的なことも聞きたいです」

 6日の入寮以来、自主トレを「順調」に消化。10日後には春季キャンプに出発する。17日に開かれたスタッフ会議では1軍スタートが内定したが、「まだ(正式に)決まっているわけじゃないので」と気を引き締める。

 「しっかり見て学びたい。いいところを吸収したいです」

 キャンプでも続く菊池涼とのコラボ。スター最前線へ一歩を踏み出すために、小園は極意吸収を誓っていた。(江尾 卓也)

 ≪菊池涼、赤松とノック受ける≫大野での合同自主トレを終えた菊池涼は「赤松さんと一緒にノックを受けられて楽しかったし、うれしかった」と開口一番。赤松が17年1月に胃がん手術を受けて以来、初の“合体”を喜んだ。小園を含むルーキーには「最初は“いいところを見せないといけない”と思っているだろうし、今は気が張っているだろうからね」と思いやり、はやる気持ちを抑えて「ケガをしないことが一番」とエールを送った。

続きを表示

2019年1月22日のニュース